2026年8月14日富士スピードウェイで開催されたK4-GP10時間耐久レース。8月いっぱいでラインアウトする「コペン」と100台限定で発売され、完売となった「ミラ イースtuned by D-SPORT Racing(ミラ イースDSR)」が参戦。普段は裏方のエンジニアやメカニックもドライバーを務めた10時間。和気あいあいの雰囲気のなか、プロドライバーにはない視点からの意見が、開発に活かされていく。
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山 良雄
【画像ギャラリー】DGRが3Dプリンターでガチ製作したK4-GPミラ イース用インタークーラがコレ!! 「カクカクシカジカ」も応援に来たぞ!(10枚)画像ギャラリー手軽さが人気のK4-GPは10クラス133台が参戦する真夏の祭典
K4-GPとは富士スピードウェイのレーシングコースで行われる軽自動車の耐久レースで、8月に開催される5時間と10時間耐久レース、そして、2月には7時間と4時間の耐久レースが開催されている。
スピードよりも限られた燃料でいかにたくさん走るかというエコランの要素が強く、ゴール目指して最後の1時間は極端に遅くなるチームも珍しくない。
車両の改造範囲が広く、往年のCカーやグラチャンを彷彿させるクルマが参戦し、注目を集めるほか、1998年10月に行われた現行の軽自動車の規格以前のモデルも参加できるため、懐かしい顔ぶれが揃うことになる。
なおドライバーとして参加するには、K4-GPライセンスか、富士スピードウェイが発給するFISCOライセンスを所有することが条件となるが、K4-GPライセンスは座学のみで即日発行され、ライセンス取得料は6000円と安い。
レースというと敷居が高く感じられるが、仲間と一緒に初めてレースを体験するには、うってつけと言えそうだ。事実、このレースでサーキット走行を初めて体験し、サーキットの楽しさを知ったというドライバーは少なくない。
また「サーキットに相応しくない仮装をすること」が義務付けられていて、仮装者が車両まで走りスタートステッカーをはがす形でスタートする変則ル・マン式というのもユニークで見ていて楽しい。
草の根のモータースポーツ活動を重要視するダイハツ
ダイハツのモータースポーツ活動を行うDGR(ダイハツ・ガズー・レーシング)は、「モータースポーツを起点としたモノづくり・コトづくり」の一環として、ダイハツ車オーナーを対象に「D-SPORT&ダイハツチャレンジカップ(通称ダイチャレ)」を開催している。
お弁当付き8000円の参加料でB級ライセンスが取れる走行イベントで、DGRのメンバーが親身にドライビングの基本を教えてくれるとあって大人気となっている。
またB級ライセンス所有者には1日でA級ライセンスが取得できる「D-SPORT&ダイハツサーキットトライアル」も実施している。
参加者にダイハツ車をもっと知ってもらいモータースポーツの楽しさを味わってもらうことはもちろんだが、ダイハツにとっても、ユーザーの生の声を聞くことができる貴重な機会となっている。
今回のK4-GPへの参戦もモータースポーツのすそ野を広げるとともに、もっと楽しく、乗りやすい軽自動車をつくるための「開発」という側面もある。というのも10時間という長丁場だけにいろいろなドライバーが乗ることになる。今回は75分を目安に8人のドライバーが交代で乗った。
開発ドライバーだけでなく、ふだんはサーキット走行しないエンジニアやメカニックが乗ることで、さまざまなインプレッションを引き出すことができる。
今回ダイハツの井上雅宏社長がコペンに乗るのも、「普通のクルマ好き」ドライバーといえる井上社長が、全日本ラリーで鍛えたスポーツECUや車高調付きサスペンションが装着されたコペンをどう評価するか? という狙いがある。井上社長も「テストドライバー」なのだ。
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