2026年6月に登場した新型日産 キックス。ただでさえ激戦区のコンパクトSUV界隈の戦局が大きく変わりそうな実力を秘めている。そこで、コンパクトSUVの最近の動向に注目し、注目すべきポイントを大きく5つに分けて解説していこう!!
※本稿は2026年7月のものです
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年8月26日号
コンパクトSUVの5つの注目点
最近のコンパクトSUVの注目点となると、やはり好調な売れゆきは筆頭に挙げねばならないだろう。
2025年に国内で新車として売られた小型&普通乗用車のうち、SUVが約35%を占めた。そのうちの約60%は、全長を4500mm以下に抑えたコンパクトSUVだ。運転のしやすさ、ボディサイズのわりに広い室内、売れ筋価格帯が250万〜350万円の価格により好調に売れている。
今は車両価格が高騰して、ミドルサイズSUVの価格帯は350万〜500万円ほどなので、コンパクトSUVでないと購入しにくい人も少なくない。
ふたつ目の注目点は、ハイブリッドが増えたことだ。
キックスは先代からハイブリッド専用車で、新型は第3世代のe-POWERに進化した。販売ランキングの上位に入るライズ、ヤリスクロス、カローラクロス、ヴェゼルなどもハイブリッドを選べる。
ヤリスクロスはガソリンエンジンも用意するが、ハイブリッド比率が85%と高く、好調な売れゆきに結び付いている。
キックスという特異性
3つ目の注目点は、発売から7年近くを経過したライズがコンパクトに限らずSUV全体の販売1位になったこと。
2026年上半期(1〜6月)におけるライズの1カ月平均登録台数は1万300台に達した。ヤリスクロスは6400台なので、ライズはその1.6倍だ。カローラクロスの5200台と比較し、ライズは約2倍も売れている。
しかもライズは、ダイハツ製のOEM車。OEM車が発売から7年近くも経過して、本家のヤリスクロスなどより多く売れていることも注目点だ。
そしてライズでは、ガソリンエンジン車の販売比率が45%と高く、ベーシックなGの価格を190万円台に抑えた。5ナンバーサイズのボディ、悪路向けのSUVを思わせるアウトドア感覚の外観なども含めて、ほかの車種とは異なる魅力が多い。
バラエティ豊富なコンパクトSUVの世界
4つ目の注目点は、コンパクトSUVは車種の性格が幅広いことだ。
ヴェゼルの内装や前後席の居住性は、全長を4700mm前後に設定したミドルサイズSUV並みに上質だ。プレミアムブランドのレクサス LBXも選べる。
ジムニーノマドは駆動力を増強させる副変速機を備えた悪路向けのSUVで、eビターラは電気自動車だ。
クロストレックはインプレッサのボディを使って、最低地上高を200mmと充分に確保しながら全高は1575mmに抑えた。低重心で安定性も優れている。
5つ目の注目点は、大半のメーカーとブランドがコンパクトSUVを用意することだ。
次の愛車候補として検討した時、多くのユーザーが購入できる。しかもほかのカテゴリーに比べて、設計の新しい車種が多い。そのために運転支援機能は先進的で、衝突被害軽減ブレーキの検知能力も進化している。
例えばキックスは、プロパイロットに使われるフロントカメラの視野角度を従来に比べると2倍に増やし、画像解像度は6倍に達する。
このように先進安全装備が進化しているのも最近のコンパクトSUVの魅力だ。
【画像ギャラリー】まるでデートカー並!? 大人気コンパクトSUV車種をイッキ見!(15枚)画像ギャラリー


















コメント
コメントの使い方