荷台の前端にそびえ、キャビンからリヤへ流れるシルエットを作っていた三菱トライトンGSRのスタイリングバー。スポーティで実にカッコよかったが、2026年2月の商品改良で姿を消した。しかも現行モデルは上級のGSRだけなのに、なぜ象徴的な装備を廃止したのか?
文/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】なんか違和感!? ほんとにスタイリングバーなくなってる!! 2026年型トライトンのリアショットを大公開!(9枚)画像ギャラリーGSRらしさを作っていたデザイン装備
スタイリングバーは、キャビンとカーゴスペースの一体感を高め、巨大なピックアップを引き締めて見せるGSR専用装備だった。実用品というより、名前どおりスタイリングを完成させるパーツ。ブラックメタリックの加飾や大きなサイドパネルも効き、トライトンのスポーティな横姿を象徴していた。
ところが2025年4月の改良では、早くもスタイリングバーレス仕様をメーカーオプションで設定。選択すると4万9500円安くなり、キャノピーやハードトノカバーなど、荷台を覆う純正アクセサリーを装着しやすくなった。
つまり廃止は突然決まったというより、前年から下地が作られていたわけだ。見た目を優先する人がいる一方、荷台を自分の用途に合わせて作り込みたいユーザーも少なくなかったのだろう。
廃止理由は「カスタマイズの自由度向上」
2026年型ではグレードをGSRに一本化すると同時に、スタイリングバーの設定そのものを廃止。メーカーが示した理由は、カスタマイズの自由度を高めるためだ。
バーが最初から付かないことで、大容量のキャノピーを載せて荷台をワゴン風に仕立てる、トノカバーで荷物を雨や視線から守るなど、使い方に合った仕様を選びやすい。全車を飾り付きで販売するより、まず自由に使える荷台を渡す考え方だ。
それでも「あの姿が好きだったのに……」という人はいるはず。そんなユーザーには、ワイルドな外観を強調する純正アクセサリーのスポーツバーが用意され、価格は取付費込み14万8500円だ。ただし、従来のスタイリングバーとはデザインが異なり、キャノピーや一部のトノカバーとは同時装着できない。
現行GSRは551万8700円。従来より11万円高くなりながら象徴的なバーが消えたため、見た目重視派には少々複雑だ。ただ、ヤマハ発動機製パフォーマンスダンパーやテールゲートアシストなど、中身はしっかり進化している。2026年型は完成された姿を買うトライトンから、自分だけの1台へ仕立てるトライトンに変わったといえそうだ。
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