「自動車保険を使うと等級が下がって、翌年の保険料が高くなる」と考え、利用をためらう人も多い。しかし、すべての補償が等級に影響するわけではなく、利用してもノーカウント事故として扱われる特約もある。レンタカー費用や弁護士費用、日常生活の賠償まで、いざという時に家計を守ってくれる便利な特約を紹介しよう。
文:佐々木 亘/画像:Adobe Stock(メイン画像=SSTC STUDIO)
【画像ギャラリー】もらい事故こそ「弁護士特約」が頼りになる!! 等級が下がらない自動車保険の補償とは(6枚)画像ギャラリー保険を使っても等級が下がらない特約がある理由
特約とは、自動車保険の基本補償に追加し、必要な補償を充実させるためのオプション補償です。
一般的に、事故相手への賠償やクルマの修理費を補償する保険を使うと、翌年度の等級に影響します。それに対し、特約は、事故による損害そのものを補償するものではなく、事故後の負担やトラブル解決をサポートする補償のため、利用してもノーカウント事故として扱われ、等級が下がらないケースが一般的です。
保険を使うと損をすると考え、加入している特約を利用しない人もいます。しかし、本来保険の特約は万一の時に、安心して使うために用意されているものなのです。
補償内容や利用条件は保険会社によって異なるため、契約時や更新時に確認しておきましょう。
知っておきたい!等級が下がらない便利な特約
等級が下がらない特約の中で、代表的なものがレンタカー費用特約です。
事故や故障でクルマを修理工場へ預けた際、その期間中のレンタカー費用を補償する特約で、保険料は補償内容によって異なりますが、年間1万円程度かかります。そのため、「少しでも保険料を抑えたい」と特約を外す人も多いです。
しかし、事故後には「付けていてよかった」と感じる人も少なくありません。修理期間が長引けば、レンタカー代だけで数万円から10万円を超えることもあります。修理工場から必ずしも代車が提供されるわけではないため、毎日クルマを使う人や、通勤・送迎などで代替手段がない家庭にとっては、大きな安心につながる特約です。
そして、昨今加入者が増えているのが弁護士費用特約(自動車)と弁護士費用特約(日常)です。
特に役立つのが、停車中の追突事故など、自分に過失がない「もらい事故」の場合。過失ゼロの事故では、法律上、自分が加入している保険会社は相手との示談交渉を代行できません。そのため、相手との話し合いや損害賠償請求を自分で進める必要があります。しかし、弁護士費用特約があれば、弁護士への相談料や依頼費用などを補償してもらえるため、費用を心配せず専門家へ相談できるのです。
こうした弁護士補償に加え、日常型ではマンションの上階からの水漏れによる家財の破損や、外出先での盗難被害など自動車事故以外での事故についても補償してもらえます。
さらに、自動車保険には、クルマの事故以外でも役立つ特約があるのです。その代表が個人賠償責任特約と呼ばれる特約。例えば、自転車で歩行者にケガをさせた、子どもがお店の商品を壊してしまった、自宅の水漏れで階下に損害を与えた、飼っているペットが他人にケガをさせたなど、日常生活で発生した賠償責任を補償します。
家族全員が補償対象となる商品も多く、自動車事故以外のリスクにも備えられるため、加入する人も増えています。
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