軽自動車の小さなボディに、みかん箱69箱、ビールケース40個を積めるというスズキ エブリイ。しかもパンケースなら74個、畳まで9枚入るというから驚きだ。仕事グルマとして長年支持される理由は、この徹底して四角く広い荷室にある。2026年型の積載力を詳しく見てみよう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:森山良雄、ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】見れば商用車利用されるのもわかる!! エブリイの広すぎる室内と荷室がコレ! (9枚)画像ギャラリー最大荷室長1910mm!! 畳も9枚積める
エブリイのボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1895mm。軽自動車の規格内に収まるが、PAの2名乗車時には荷室長1910mm、最大荷室幅1385mm、荷室高1240mmを確保する。
この空間に積める荷物の目安がスゴい。幅380mm×奥行き310mm×高さ280mmのみかん箱なら69箱、ビールケースなら40個。小型段ボール箱は46箱、中型17箱、大型15箱、パンケースは74個を積載できる。
さらに中京間サイズの畳も9枚入る。畳の長さは1820mm、幅910mmなので、エブリイの荷室長と幅を効率よく使った積載例だ。家具や建材など、長くて平たい荷物を運ぶ能力の高さがわかる。
リアシートは前方へ格納でき、広く平らな荷室に変身。助手席にも前倒し機構があり、長尺物や箱を車両前方まで載せられる。みかん箱などの積載例は助手席も使った場合の数値だが、運転席を除く空間をほぼ荷物に使えるのがエブリイの強みだ。
荷室床面の地上高は650mm。重い荷物を極端に高く持ち上げずに済み、大きく開くバックドアと両側スライドドアによって、後方からも左右からも荷物を出し入れできる。
エンジンを前席下に置いて荷室を最大化
広さの秘密はキャブオーバー型のパッケージングだ。エンジンを前席下に配置し、運転席を車体前方へ寄せることで、全長の多くを客室と荷室に使っている。
ボディ側面やバックドアを垂直に近い形とし、ルーフもほぼ水平。一般的な乗用車のように後方へ向かって屋根が下がらないため、荷室の隅まで使える。四角い箱には四角い荷物が無駄なく収まるという、単純だが強力な設計だ。
PAとPCの荷室には12カ所、JOINとJOINターボには8カ所のユーティリティーナットを用意する。ラックやバー、フックなどを取り付ければ、配達用の棚から車中泊用品の固定まで、用途に合わせた荷室を作れる。
ただし積載数は、あくまで容積を基準にした目安だ。エブリイの最大積載量は2名乗車時350kg、4名乗車時250kg。中身が入ったみかん箱69箱やビールケース40個を、そのまま積めるという意味ではない。重さを確認し、荷物を確実に固定する必要がある。
それでも軽自動車の取り回しやすさと、ここまで大きな荷室を両立する実力は圧倒的。エブリイの四角い姿はデザイン上の個性ではなく、1mmでも多く荷物を積むために磨き上げられた機能そのものなのだ。
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