若い頃、聞いただけでワクワクしたあのワード。今では当たり前すぎて見向きもされないけど、当時の最先端技術を用いたメカニズムにみな胸が昂ったものだ。そんな、おじさんたちが今聞いてもシビれるクルマワードを集めた。
文:木内一行/写真:トヨタ、日産、ホンダ、三菱自動車、CarsWp.com
【画像ギャラリー】シビれるぜ先進メカニズム!(7枚)画像ギャラリーツインカムターボ 「パワーとレスポンスを両立する最強メカ」
エンジンのバルブを開閉させる役割を持つカムシャフトを、吸気側と排気側それぞれに備えるツインカム。古くは高性能エンジンの象徴と言えるメカニズムだったが、それとターボを組み合わせたのがツインカムターボだ。
高回転域や優れたレスポンスを得意とするツインカム機構に排気ガスを利用してパワーを高めるターボチャージャーをドッキングさせたことで、パワーとレスポンスを両立することが可能となった。
今では軽自動車からスポーツカーまでさまざまな車種で採用されているが、1980年代中頃まではまだ珍しく、そのワードに興奮したものだ。
ちなみにツインカムはDOHC(Double Overhead Camshaft)とほぼ同じ意味(V型や水平対向のように2つのシリンダーヘッドを持つエンジンのDOHCは実際にはツインカムではなく4カムになるなど例外もあり)で、メーカーによって呼称が異なることが多い。
60タイヤ 「今では当たり前の低偏平率タイヤの先駆け」
最近では50や40どころか、30などの超低偏平率タイヤも珍しくない。しかし、1980年代以前は低偏平タイヤが当時の運輸省に認められておらず、70どころか82偏平が一般的だった。
ところが1982年に60タイヤが認可されると、同年10月に2代目フェアレディZに追加されたターボモデルが国産車で初めて60偏平タイヤを純正装着。
それを皮切りに、スポーツモデルには必須と言えるほどメジャーなパーツに成長したのだ。
ちなみに、初採用時のZのメーカーリリースには「超ワイドタイヤ(215/60R15 90H ポテンザRE86M)」と記載され、「旋回性能・制動性能・高速耐久性に優れ、タイヤ寿命も長いという特性を持っており、世界でも限られた高性能車だけに採用されている」との記述もあった。
【画像ギャラリー】シビれるぜ先進メカニズム!(7枚)画像ギャラリーフルタイム4WD 「実用性の4WDから走りのヨンクへ」
荒れた道を突き進み、雪上でも安定した走りを披露する4WD。もともとは悪路での走破性を高めるためのメカニズムで、2WDと4WDを手動で切り替えるパートタイム式が主流だった。
しかし、1980年にアウディが常時4WD(フルタイム式)のクーペモデル「クワトロ」を発表。以後、同社のフルタイム4WDシステムがクワトロと呼ばれるようになった。
日本で初めてフルタイム4WDを採用したのは6代目ファミリアで、1985年のモデルチェンジから9カ月遅れて登場。
プラネタリーギア式センターデフを用いたフルタイム4WDシステムにより、路面や気候に左右されない高性能を実現。1.6リッターDOHCターボエンジンのハイパワーも相まって速さを発揮し、WRCでも活躍したのである。
実用性を重視した4WDではなくスポーツ性を高めた4WDとして注目を集めたフルタイム4WDは、優れたパフォーマンスを発揮するだけでなく、その響きだけでもカッコ良かった。










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