運転免許を取ったばかりの若者にとって、自動車保険料の高さは大きな負担だ。なぜ若葉マークの自動車保険料はここまで高くなるのか、その仕組みと、少しでも負担を軽くするための対策を整理する。
文:佐々木 亘/写真:ベストカーWeb編集部、AdobeStock、トヨタ、ホンダ
【画像ギャラリー】狭い道でもスイスイ走れる! 初心者におすすめなコンパクトなクルマはこれだ!! (11枚)画像ギャラリー保険料の高さは「統計データ」に基づいている
若葉マークをつけたばかりのドライバーの保険料が高い理由は、単純明快だ。損害保険会社が長年蓄積してきた事故統計データによると、運転経験の浅いドライバーほど事故を起こす確率が高いという傾向が明確に表れている。免許取得直後は、とっさの判断力や危険予測の経験値が不足しており、交差点での出会い頭事故や車庫入れでの接触事故など、ベテランドライバーであれば回避できたはずの事故を起こしてしまうケースが統計的に多くなっているのだ。
自動車保険は、こうした事故発生の確率をもとに保険料を算出する仕組みになっている。事故を起こす可能性が高い層は、その分だけ保険会社が支払う保険金の期待値も高くなるため、保険料もそれに比例して高く設定されるということ。これは特定の若者を狙い撃ちにした不公平な制度というより、統計に基づいたリスクの反映という、保険という仕組みそのものの原理原則に沿った結果と言える。
「年齢条件」という仕組みが保険料を左右する
若葉マークの保険料が高くなる直接的な要因のひとつが「年齢条件」だ。自動車保険には「全年齢補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」といった年齢区分が設定されており、補償対象となる運転者の年齢範囲が狭くなるほど、事故を起こしやすい層を除外することになるため保険料は安くなる。逆に若葉マークのドライバーの多くは若年層になるため、自身が運転する契約であれば、必然的に「全年齢補償」を選ばざるを得ず、保険料は最も高い区分に該当してしまう。
加えて、多くの保険会社では新規で契約する場合、等級と呼ばれる割引区分が最も低い「6等級」からスタートする。等級は無事故を続けることで年々上がっていき、それに応じて保険料の割引率も高まっていく仕組みだが、免許取得直後のドライバーはこの等級においても最もスタート地点に近い状態にあることを忘れてはならない。年齢条件と等級という2つの要因が重なることで、若葉マークの保険料は必然的に高くなる構造になっている。
それでも保険料を下げたい!効果的な節約方法を伝授!
最も効果的な節約策のひとつが、家族がすでに契約している自動車保険の等級を活用する方法だ。同居している親などが長年無事故を続けて高い等級に達している場合、その等級を引き継ぐ形で新たに契約することができる場合がある。この仕組みをうまく使えば、6等級からのスタートよりもはるかに有利な条件で保険をスタートできる可能性があるのだ。
ただし、この方法を使うには、元となる契約者の等級が下がってしまうという代償が発生する点に注意が必要だ。親の等級を子どもに引き継いだ場合、親自身は新たに6等級から契約をやり直すことになる。家族全体でどちらに等級を配分するのが得策かを、事前によく検討する必要があるだろう。
また、複数台の自動車を所有している家庭であれば、「セカンドカー割引」を活用できる可能性がある。すでに1台目の自動車保険で一定の等級に達している場合、2台目以降の契約では、通常の6等級よりも有利な7等級からスタートできる制度だ。若葉マークのドライバーが家庭内で2台目のクルマに乗るという場合には、確認しておく価値のある制度だ。
また、運転者を限定する特約も保険料を抑える有効な手段になる。若葉マークのドライバー本人だけが運転するのであれば、「本人限定」や「本人・配偶者限定」といった特約を付けることで、保険料の割引を受けられる。家族の誰が運転するかを明確にし、必要のない補償範囲を削ることが、無駄のない保険選びにつながっていくのだ。
さらに、保険会社を選ぶ際には、代理店を介した従来型の保険だけでなく、ネット完結型の通販型保険も比較検討する価値がある。代理店を介さない分、保険料が割安になっているケースが多く、複数社で見積もりを取り比較することで、思わぬ節約につながることも。














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