「売れスジ」のクルマは、どこか似た特徴を持っているものだが、なかには代替の効かないオンリーワンの魅力を放つクルマがある。そんなクルマとして、ここではトヨタ GRヤリス、トヨタ センチュリー、レクサス LX700hをご紹介しよう。
※本稿は2026年8月のものです
文:岡本幸一郎/写真:トヨタ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年9月10日号
トヨタ GRヤリス

モータースポーツを念頭に開発されたホモロゲーションモデルというのは、現時点の日本車ではこのクルマだけ。長らくラリーから離れていたトヨタが本格的に参戦するにあたり、勝つことを目指して開発したのがGRヤリスだ。
まさしくWRCで勝つために開発された、モータースポーツ直系のモデル。
ポイントはまずエンジン。グループA規定を視野に入れた1618ccという排気量の3気筒エンジンにハイブーストをかけて、300ps超のパワーを引き出している。これに電子制御カップリングを用いた「GR-FOUR」と呼ぶ高度なアクティブトルクスプリット4WDが組み合わされている。
Cセグならまだしも、Bセグでここまでやってるクルマというのは、世界中探しても存在しない。
トヨタ センチュリー
いかにも日本的な高級感を演出しているのがセンチュリーの持ち味。そしてふと気づけば、ほかにV8搭載車がなくなって、セダンは唯一のV8エンジン搭載車になっていた。
世の中、どんどん多気筒エンジンが減っていくなかで、センチュリーも以前はV12だったことを考えると、V8ですら貴重になったことには時代を感じる。
レクサス LX700h

ランクルの血統で唯一のストロングHEVモデル。実際、燃費もいい。
たとえトラブルに見舞われても生きて帰るために、万が一ハイブリッドシステムに不具合が生じた場合でも、オルタネーターによる12V補器バッテリーへの電力供給などを活用し、エンジンのみでの退避走行を可能にするレクサス初の機構が備わっている。
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