日本では大きすぎると感じるランドクルーザーも、世界の巨大SUVと比べればコンパクトに見えてしまう!? キャデラック「エスカレード」は全幅2065mm、レンジローバーも2047mmと、全幅2m超えは当たり前。日本の道路では扱いに苦労する、世界の規格外SUVを紹介しよう。
※本稿は2026年9月のものです
文:伊達軍曹/写真:GM、メルセデスベンツ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2026年10月26日号
大陸製の巨大車は幅も長さもケタ違い!
広大な世界に目を転じてみれば、日本車勢の大型化にいちいち目を白黒させている場合ではないことがわかる。本場の大陸からやってくる輸入巨獣たちと比較すれば、ランドクルーザーすら「小柄で扱いやすいクルマ」に見えてくるのだから、脳の認知というのは不思議なものだ。
その筆頭格となるのが、アメリカンフルサイズSUVの象徴、キャデラック エスカレードだ。その全幅は驚異の2065mm。全長も5.4mあるため、エスカレードが視界に入った瞬間、自分の視界はほぼ遮られるニュアンスになる。これはもう「壁」であるというか、大型戦艦が陸を走っているようなものだ。
一方、英国貴族の風格を漂わせるレンジローバーも負けてはいない。極限まで無駄を削ぎ落としたミニマルで気品あふれるスタイリングに騙されがちだが、その全幅はしっかり2047mm。
優雅にすれ違うふりをしながら、実はサイドミラー同士が接触しないか、内心ではヒヤヒヤしているレンジローバーのオーナーも少なくないと、聞いたことがある気がする。気のせいかもしれないが。
そしてドイツの雄、メルセデスベンツ EQS SUVも、全幅2035mmという堂々たる体躯。床下に超大容量バッテリーを抱えた最新ラグジュアリーEVのプロポーションは滑らかそのものだが、2m超の全幅と2.9t以上の車両重量は、日本のインフラに対して一切の容赦がない。さすがベンツである。
彼らが走る姿は文句なしに神々しく、圧倒的な居住性とステータス性も備えている。だが日本の街なかでその巨躯を日常的に転がすには、「すれ違い困難な道には最初から近づかない」という達観したルート選びと、何があっても動じない「鋼のメンタル」は必須となるだろう。
世界が驚愕!? デカすぎて滅!
陸上自衛隊「高機動車」の民生版であるトヨタ メガクルーザー(2170mm)もそうだが、米陸軍の軍用車から生まれたハマーH1(2197mm)も、助手席の同乗者と肩を組むことすら不可能な巨獣だった。
その血を引くH2(2062mm)や、いくぶん小さくなったH3(1897mm)も、インパクトは充分と言える。
極めつけは6輪駆動のメルセデスベンツ G63 AMG 6×6(2110mm)だろう。全高も2.2m超となるその巨体は、永遠の巨獣記念碑だ。
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