2026年9月2日に世界初公開された、三菱の新型「パジェロ」。10月1日から予約注文の受付が始まっており、10月29日の国内正式発表を控えています。
同社の看板モデルの復活に期待が高まりますが、もうひとつ期待したいのが、パジェロのシリーズ展開。三菱は2026年5月に発表した新中長期ビジョンにおいて、今年度中のパジェロ投入とともに、「将来に向けたシリーズ展開を図る」としています。
かつてのパジェロファミリーには、本家「パジェロ」のほか、軽自動車の「パジェロ ミニ」、その間を担った「パジェロ ジュニア」、そしてジュニアの後継となる「パジェロ イオ」がありました。なかでもパジェロ イオは、本家より小さく、軽自動車よりゆとりのあるサイズで、SUVの大型化が気になる人には、復活を期待している人も多いのではないでしょうか。
かつてのパジェロ イオの特徴を振り返りながら、いま復活するなら期待したい性能と、その実現につながりそうな三菱の技術を考えます。
文:立花義人、エムスリープロダクション/写真:MITSUBISHI、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】小さくても本格四駆!! 復活に期待したい三菱「パジェロ イオ」(12枚)画像ギャラリー小さなボディに本格4WDを凝縮したパジェロ イオ
三菱「パジェロ」は、1982年の誕生以来、高い悪路走破性と乗用車のような快適性を両立させながら進化してきた、三菱を代表するモデルです。ダカールラリーでの活躍によってその名を世界に広め、三菱の4WD技術を牽引する存在でもありました。
そのパジェロの名を冠したファミリーモデルとして、1994年には軽自動車の「パジェロ ミニ」、1995年には同車をベースに1.1Lエンジンを搭載した「パジェロ ジュニア」が登場。そして1998年、ジュニアの後継モデルとして登場したのが「パジェロ イオ」です。軽自動車ベースから離れ、専用のシャシーとボディを採用し、まず3ドアモデルを発売。その2か月後に5ドアモデルが追加されました。
3ドアのボディサイズは全長3675mm×全幅1680mm×全高1700mm。5ドアは全長を300mm、ホイールベースを170mm延ばし、後席の居住性と荷室の使い勝手を高めていました。
登場時のエンジンは、ガソリンをシリンダー内に直接噴射する1.8L直4のGDI。トランスミッションは4速ATで、同年10月には一部グレードに5速MTも追加されました。4WDシステムには新開発の「スーパーセレクト4WD-i」を採用。路面状況に応じて2H・4H・4HLc・4LLcの4つの走行モードを選べるもので、コンパクトなボディながら、パジェロファミリーらしい本格的な四輪駆動性能を備えていました。
また、大径16インチタイヤや、前後の短いオーバーハング、余裕のある最低地上高、突起物の少ない床下構造などによって、クラストップレベルの対障害角も確保。悪路で車体を接触させにくい設計にもこだわっていました。
さらに、イタリアのピニンファリーナ社と共同でデザインした上級グレード「ソレント」も設定するなど、走破性だけでなく、デザインに力を入れていた点も、パジェロ イオの特徴でした。
2007年に国内販売を終えるまで、扱いやすいサイズと本格的な悪路走破性を両立し、パジェロファミリーを支えたパジェロ イオ。パジェロの魅力をより幅広いユーザーに届ける役割を担ったモデルでした。













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