「Small SUV」に期待したいパジェロ イオの復活と電動化
三菱が2026年5月に発表した新中長期ビジョンでは、2026~2031年度に投入する13車種のなかに、「New Pajero」とともに「Compact SUV」「Small SUV」が記されています。サイズの序列から考えると、このうちの「Small SUV」が、かつてのパジェロ イオにあたるモデルだと考えられます。
新たに投入されるこの13車種のうち、HEVは5車種、PHEVは5車種となる計画です。さらに熱効率48%を掲げるPHEV/HEV専用エンジンの自社開発と、部品メーカーとの共同開発によるシステムの次世代化を進め、フレームモデルを含む電動車に展開する方針も打ち出しています。
こうした戦略を踏まえると、「Small SUV」にもHEVやPHEVが採用される可能性はありそうです。車名や具体的な仕様は公表されていませんが、パジェロ イオのようなモデルが復活するなら、扱いやすいサイズと本格的な4WD性能に、電動化技術を組み合わせた一台を期待したいところです。
実際、三菱は2025年3月、タイで5人乗りのコンパクトSUV「エクスフォース」のHEVモデルを発表しています。前輪駆動にAYCをはじめとする四輪制御技術を組み合わせた同車は、パジェロ イオのようなモデルへの技術展開を考えるうえでも手がかりになります。
こうした技術に、悪路走行を支える本格的な4WDシステムが加われば、かつてのパジェロ イオの魅力を受け継ぎつつ、電動車としての新たな魅力も備えたモデルになるのではないでしょうか。
期待するのは、街でも悪路でも頼れる小さなパジェロ
シリーズの頂点となる新型パジェロは、ラダーフレームと「スーパーセレクト4WD-II(SS4-II)」を採用し、車両の動きを統合制御する「S-AWC」を組み合わせています。三菱は、初代以来の悪路走破性と信頼性、快適性と扱いやすさを両立する商品思想を受け継ぎ、フラッグシップにふさわしい上質さを加えたと説明しています。
シリーズ展開される中型・小型モデルにも、こうした頼もしさを受け継ぎつつ、日常での取り回しのよさと、悪路にも踏み出せる性能を両立してほしいところ。そこに電動化技術が加われば、かつてのパジェロ イオとは違った魅力も生まれるでしょう。
「イオ」の名前が再び使われるかどうかはわかりませんが、小さなボディと本格4WDという組み合わせを、いまの三菱がどう仕上げるのか。電動化による進化も含め、続報を楽しみに待ちたいところです。
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