無用なトラブルを避けて楽しむ! 車中泊ドライブで気を付けたい駐車問題

無用なトラブルを避けて楽しむ! 車中泊ドライブで気を付けたい駐車問題

 2020年6月15日に新型コロナウイルスの感染拡大防止による都道府県をまたいだ移動が解禁となったのに加え、宿泊施設での3蜜や人との接触を減らす意味もあり、今後は時間の制約の少なさやローコストという強みがある車中泊の旅への注目が一層高まりそうだ。

 しかし、車中泊にはクルマを停める施設の選択やマナーといった守るべきことも多く、当記事ではそのあたりを紹介していく。

文/永田恵一
写真/DAIHATSU、西尾張三菱自動車販売、Adobe Stock(Imaging-L3@Adobe Stock)

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■SA&PA、道の駅での車中泊はOK?

 無料で車中泊できる場所として思い浮かぶのが有料道路のSA・PAと道の駅である。

 しかし、SA・PAは休憩や仮眠はOKだが、スペースが限られていることもあり長時間の駐車はNGとなっており、車中泊は「安全のための休憩や仮眠」を拡大解釈したような相当グレーな行為である。

 また、道の駅での車中泊も本来はSA・PA同様にグレーなのに加え、マナーの悪化により明確に禁止としているところも増えつつある。

道の駅は、2020年3月時点で全国に1173カ所あるが、明確に車中泊NGを知らせている施設がある。車中泊をする前に確認し、無用なトラブルを避けたい(aikidoll@Adobe Stock)

■公共の場での車中泊で守りたいマナー

[1]駐車場1台分以上のスペースは使わない
 代表的なところでは車外に椅子やテーブルを出す、ウォーニング(クルマのルーフ側面などに備え付けられた日よけ)を出すといったことが挙げられ、車外で飲酒などをして騒音を出すというのも同様だ。

[2]調理
 車外を含む場合はもちろん、車内においても煙などが出るのはNG。公共の場での車中泊の場合には地元でお金を使う意味も含めて、飲食店などを使うのを基本に考えたい。

[3]水を汲むなど手洗い以外で水を使う、排水
 そもそも公共の場での車中泊ではマナー違反になる炊事、洗濯にトイレの水や施設内の水道を使うのはNG。排水に関する例としては水のタンクがあるキャンピングカーにはグレータンクと呼ばれる汚水タンクがあり、その排水などが挙げられる。

[4]業務用などのコンセントからの盗電行為
 これは車中泊に限らないが、トイレや自販機などのコンセントからスマホなどを充電する行為は犯罪だ

[5]ゴミ捨て
 SA・PAや道の駅のゴミ捨ては「施設利用中に出たものに限る」となっているだけに、ドライブ中に出たゴミを捨てるのは避けたい

[6]アイドリング
 SA・PAや道の駅は公共の場だけにエアコンのためのアイドリングは気候によってはやむを得ない場合もあるにせよ、原則禁止だ。

[7]連泊、クルマの留め置き
 SA・PAや道の駅には「クルマを置いてどこかに行く」ということができるケースもある。しかし留め置きや連泊は駐車場の台数が限られているのもあり迷惑行為になるのでNGだ。

■制約なく車中泊をしたい場合に利用できる施設

 SA・PAや道の駅はクルマが走る場所でいえば法規に沿って走らなければならない公道のような存在だ。それだけにそれほど厳しいものはないにせよ、守るべきマナーがあるのも当然だ。

 では「サーキットで気兼ねなく飛ばすように、もっと制約なく車中泊をしたい」という場合の選択肢の第一段階として浮かぶのが最近増えつつあるRVパークだ。

RVパークはキャンピングカーでなくても利用ができるが、事前に予約が必要なこと、キャンプ場ではないので車外での調理などはNGといった決まりもある。しかし、宿泊に適した施設づくりがされていることと、温泉が併設されている場所もあるのでお薦めだ(写真はイメージ)

 RVパークは利用費は1台1泊1000円から5000円程度とところによって異なるが、利用費と引き換えに広いスペースが確保されるので椅子やテーブルを出すことも可能となるなど、公認された上で車中泊の自由度がかなり広がるという施設だ。加えてRVパークでは有料オプションで100V電源の使用やゴミの処理も可能だ。

●出かける前にチェックしたい! RVパーク情報がまとめてわかるサイトはこちら

 ただ車外での調理やアイドリング、発電機の使用といった周りに迷惑が掛かる行為は禁止となっている。

 またCarstay株式会社(https://carstay.jp/ja)のサイトでは、個人宅の駐車スペースなどを含めた有料でRVパークのように車中泊を公認してくれる場所を紹介し、予約も可能となっているので、車中泊の旅の際には一見の価値がある。

●カーシェアでキャンピングカーも借りられる「VANLIFE」のサイトはこちら

 なお車外での調理など「さらに制約のない車中泊をしたい」というのであれば、オートキャンプ場を利用するしかないだろう。

次ページは : ■車中泊の際に望ましい駐車場所と持っておきたいグッズ

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