現在、カーナビに代表されるディスプレイの大型化が話題だ。この手の話でよく取り上げられるのがテスラのモデルSに搭載される17インチの縦型タッチスクリーンだが、現在では国産車でも10インチオーバーは当たり前になりつつある。
いわゆる大画面ナビ(ディスプレイ)のトレンドは現状でも続いている格好だが、実際今後この大画面化はどこまでエスカレートしていくのか? 自動車メーカーの純正装着仕様をベースに分析してみた。
文:高山正寛/写真:TOYOTA、NISSAN、TESLA、AUDI、MERCESES-BENZ、HONDA、MAZDA、SUBARU、MITSUBISHI、DAIHATSU、平野学、池之平昌信
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7型からスタートして拡大路線へ
元々AV一体型カーナビのディスプレイサイズは長きにわたりドイツの工業規格である「DIN」、これを上下に二段重ねた「2DIN」から設計された「7型」が主流だった。
いっぽう、自動車メーカー側はインテリアとインフォテインメントのデザイン融合を狙い、一体設計とすることで従来の枠にとらわれない画面サイズの大型化に成功した。大画面トレンド自体は市販カーナビが火付け役だが、あっという間に追い越した感はある。
7型からスタートした画面サイズは8型→9型→10型と拡大し、最近では新型ハリアーの上位グレードには12.3型の大画面を搭載したことも話題となっている。
いっぽうでプリウスPHVには発売当初から“縦型”の11.6インチディスプレイが設定されており、ほぼ画面いっぱいに地図画面を表示することが可能だ。
業界に衝撃を与えたテスラ
そして極めつけとも言えるのが前述したテスラのモデルSに採用されている17インチのタッチスクリーンディスプレイだろう。
前述したプリウスPHVも実質テスラの後追い(別に真似たわけではない)になってしまったが、その手法はまるで大型のPCやタブレットをそのまま装着したような大胆なもの。
また物理キーを数個しか残さず、残りはすべて画面へのタッチで行うというUI(ユーザーインターフェース)の提案も世界中から注目を集めた格好だ。
プリウスPHVも同様だが、縦型表示はカーナビにおいて同じスケール同士で比較すると「その先の交通状況」を把握しやすく非常に理にかなっている。
昨今人気のスマホナビでも横置きではなく縦置きが評価されているのもここに理由がある。
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