どこまで大きくなる? 車載モニターの大画面化はどこまでいくのか?


大画面化の理由はナビだけじゃない

 さて、それではなぜここまで大画面化が進んだのかを考えてみたい。

 ベースの部分では情報量が増えているカーナビの地図画面をより詳細かつ見やすく表示するためには画面を大きくするのが正攻法だ。

 しかし現在のカーナビはナビ機能だけでなく、AV機能や空調、さらに車両に搭載されている制御機能なども連携しているケースも増えてきている。

新型ハリアーの12.3インチモニターは、車両のさまざまなインフォメーションやエアコンの設定などをナビ画面とともに映し出すことも可能

 画面をそのたびに切り替えるモデルもあるが、1画面で多彩な情報にアクセスできるほうが運転時の操作ミスも軽減できるし効率もいい。

 実際、新型ハリアーは12.3インチの画面をすべてナビで占有するのではなく、空調やAV機能を好みに応じて左右にカスタマイズして配置するなどの機能を有している。

メーター系もデジタルの時代

 ここでもうひとつ重要なのはナビ周辺だけでなく、メーターパネル自体も物理メーターではなく液晶などを使ったタイプにシフトしている点だ。

 アウディのバーチャルコクピットやメルセデス・ベンツのワイドスクリーンメーター、BMWのフル・デジタル・メーター・パネルなど名称こそ違えど、大型の液晶パネルに速度や回転数だけでなく、簡易ナビ画面やADAS(先進運転支援システム)の動作状況などが表示できる。

アウディのバーチャルコックピット(写真はA7)は、メーターパネル内にナビゲーション画面を映し出すこともでき、視線移動を少なくして安全性を高めている

 またアウディやフォルクスワーゲンの場合はナビ画面自体も表示することが可能で運転中の視線移動を極力減らすことにも貢献している。

 さらにメーターのデジタル化に関しては、物理的に動くパーツを減らすことでトータルでのコスト削減にもプラスする。デジタルであれば、液晶パネルという「白いキャンバス」に絵を描くごとく、デザイナーはアイデアを実際に具現化することも可能なのだ。

2021年中盤から販売を開始する日産アリアは横長タイプのモニターを2つ並べることで、より多くの情報を表示することが可能になっている

次ページは : クルマに求められる液晶パネルの性能とは

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