■「いいことも悪いことも真っ先に訪れる街、銀座」
銀座に拠点を置く百社に「物々交換の輪」が広がっている。先ごろ公開された新型SUV日産アリアの前で、その「輪」がひとつ、つながった。
全国で広まる新型コロナウイルス感染症により、各地の繁華街で人通りが激減した。東京都中央区銀座もその例に漏れず、銀座に拠点を置く多くの店舗や企業も苦境に喘いでいる。
そんな状況を少しでも上向きにしたいと考え、1922(大正11)年創業の和菓子店「木挽町よしや」が、2020年4月2日から「もの繋ぎプロジェクト」を開始。
銀座に店舗やショールームを置く各社がそれぞれの販売品を交換しあって、それを木挽町よしやの公式ツイッターや各社公式リリースなどで紹介。PRを協力し合うことで大きな「助け合いの輪」を作ることを目指している。
2020年7月17日(金)、この日「物々交換」に参加したのは(「SHIPS」からYシャツ、ハンカチ、香水を受け取った)日産自動車。銀座四丁目交差点に建つ日産ショールーム「NISSAN CROSSING」に展示された(公開されたばかりの新型SUV)日産アリアの前で、同ショールームにて販売するトートバッグ、マグカップ、ぬいぐるみが交換品として出された。
この「もの繋ぎプロジェクト」発起人である木挽町よしやの斉藤大地氏によると、
「コロナウイルス流行の影響で銀座界隈でもたくさんの店舗や事業者がダメージを受け、倒産や閉店に至るところもあった。お世話になっているこの街のため、何かしたいとの思いからスタートした。ある人が、【銀座は、いいことも悪いことも最初に来るところ】と言った。新型コロナの影響も最初に来て、外出自粛で人が減ったのも、増えてきたのも最初。だからこそ銀座が賑わいを取り戻すことが大事だと思います。日産のような大きい会社が参加してくれて、本当にありがたい。」
斉藤氏によると、4月から始まったこの物々交換も日産は66社め。7月中に百社まで交換され、そこでいったん完結する。8月には百社めであるユニクロから、このプロジェクトを記念したチャリティTシャツが発売されるという。
■「もの繋ぎプロジェクト」を先導する木挽町よしや公式Twitterアカウント
「日産は1963年から、ここ銀座にショールームを構えてきました。60年近く銀座とともに歩んできたといえます。今回、こうしたかたちで銀座の【輪】に入れたことを、光栄に思います」(日産自動車グローバルブランドエクスペリエンス部近藤俊二氏)
話題の新型車を直接見ることができて、ここでしか買えないグッズが多数用意されている「NISSAN CROSSING」。新型アリアを筆頭にぜひ遊びにいってみたいが、そのためにも一刻も早く新型感染症の流行が収束してほしいし、また現下の再流行をなんとかしのぎ切って、銀座の各店舗も生き延びてほしい。
文/ベストカーWeb編集部 写真・資料提供/日産自動車
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