おお、このシルエット、そしてオートフリートップ(AFT)!!! よもやマツダのミニバン ボンゴフレンディ(2006年生産終了)?しかしフロントにはベンツの象徴「スリーポインテッド・スター」が。これは一体……?
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※本稿は2020年6月のものです
文:ベストカー編集部/写真:Mercedes-Benz,Mazda
初出:『ベストカー』 2020年7月10日号
■5人までの就寝スペースを確保 ベンツのルーフテント付きVクラスが上陸
おお~、このベンツ、オートフリートップ付きのボンゴフレンディみたいだ!
ルーフテント付きのミニバンといえば、RVブームやオートキャンプブームに沸いた1990年代中頃にマツダのボンゴフレンディが一世を風靡したのが懐かしい。
しかしながら、ボンゴフレンディはこの一代限りで消滅。
その後、日本でルーフテント付きミニバンは架装メーカーが手掛けるのみになったが、今回ベンツで復活。
アウトドア仕様のメルセデスベンツ「V220d マルコポーロ ホライゾン」が日本に導入されることになった。
ベースになっているのは2015年登場の現行Vクラスで、昨年10月にマイナーチェンジした最新型。
3代目となる現行型はFRレイアウトなどVクラス伝統のコンセプトを継承しながら、安全性や質感などあらゆる面で進化し、圧倒的なプレミアム感を備えている。
パワーユニットは163ps/38.8kgmを発揮する2.2L直4ディーゼルターボを搭載する。
このVクラスに、ルーフテントであるポップアップルーフやフラット機能付きベンチシート、回転式シートなどの専用装備を加えたプレミアムアウトドアミニバンが、V220d マルコポーロ ホライゾンなのだ。
その最大の特徴であるルーフ上に装備されたポップアップルーフは、2名まで使用できるベッドになり、リーディングライトも備えていて快適な時間を過ごすことが可能。
ルーフ右側にはロールアップ機能を備えて格納できるサイドオーニングを装備。オートキャンプの時などに展開すれば日差しを避けられる。
また、インテリアはシート機能を専用にアップグレードさせているのも特徴。
運転席と助手席は最大230度回転する機能があり、2列目席との対面が可能。2列目席はシートヒーターと熱や湿気を除去するベンチレーション機能を備えている。
さらに、3列目席にはフルフラット機能を採用。これによって大人3人が就寝できる。
そのほか、運転席下にサブバッテリーを搭載し、エンジン停止時でもエアコンなどの使用が可能。2~3列目席のウィンドウにはカーテンを装備し、車中泊でのプライバシーを確保することができるようにもなっている。
ボンゴフレンディと同じポップアップルーフ付きミニバンではあるけれど、中身はさすが高級車のベンツで、アウトドアを楽しむための贅沢な装備が充実しているのだった。
ただしそのぶん価格はお高めで938万円(税込み)。
とはいえ、そろそろアフターコロナでの楽しみ方を考えている生活に余裕のある方たちには、魅力的な一台だといえそうだ。
■メルセデスベンツ V220d Marco Polo HORIZON 主要諸元
・全長×全幅×全高:5150×1930×1960mm
・総排気量:2142cc
・最高出力:120kW
・走行燃費 WLTCモード:11.4km/l
・トランスミッション:電子制御7速AT
・エンジン:DOHC直列4気筒・ターボチャージャー付
・ステアリング:右
・価格:938万円(税込)
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