2020年6月29日、日産は株主総会の場で今後の中期的経営方針を示した。そのなかで、内田誠社長は、「ホームマーケットである日本市場の強化」を明言し、国内に加え、グローバルを含め、2023年度までに投入する新型車の概要を明らかにした。
そのなかでも最も注目すべきは、5月28日の決算会見でも、その存在が明確にされた新型フェアレディZ。
当初は現行Z34型のビッグマイナーチェンジ版と思われていたが、スクープ班がその後つかんだ情報では、フロアのベースは生かされるものの、サスジオメトリーにまで手を入れた、新型フェアレディZだという。
ついにというべきか、やっとというべきか、僕らが待ちわびた新型フェアレディZはいったいどんなモデルに仕上がっているのだろうか、今わかっているすべての情報をお伝えしていこう。
文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部 日産
CGイラスト/ベストカー編集部
初出/ベストカー2020年8月10日号
【画像ギャラリー】何代目が一番売れたのか? 歴代フェアレディZの雄姿を写真でチェック!
新型フェアレディZのシルエットに歓喜!
新型フェアレディZの情報をお伝えする前に、ベストカーがこれまで独自に得ていた新型車開発スケジュールなどと照らし合わせながら、これまでの情報の正確性を検証し、日産が2023年度までに日本市場に投入してくる新型車の情報を紹介しておきたい。
2020年6月29日の株主総会の場で内田社長はグローバルで電動化を推進し、2023年度までに8車種以上の電動車を投入すると説明。
特にe-POWERはグローバルマーケットへの展開を計画しており、BセグのみならずCセグにも拡大する。
これは、例えば2019年のジュネーブショーで公開された「IMQ」をベースにしたミッドサイズSUVを示しているのだろう。日本市場に向けては2023年度までに12モデルを投入するとした。
●e-POWER=6モデル
●EV=3モデル
●内燃機関車=3モデル
このように示されたが、説明される図表から、e-POWERの1モデルは2020年6月24日に発表されたキックスで、内燃機関車の1モデルは2月25日に発表されたデイズルークスであることが読み取れる。
つまり、今後10モデルが3年程度のうちに日本市場に投入されることになる。
そしてこのうちEVの1モデルは、2020年7月15日にワールドプレミアされたアリアである。アリアの日本での発売は2021年中頃を予定し、実質購入価格は約500万円からとなる見込みが示されている。
コメント
コメントの使い方