どんなに先進的なクルマでも、インパネが古臭ければ台無しじゃないかと思う。やっぱりそこには「未来」を感じさせてくれるようなワクワクがほしい。
国産&輸入の最新電動車5台を集めてインパネの近未来感“だけ”で勝負! 判定人は自動車評論家の清水草一氏。気づけばキラッキラの未来がすぐそこに!!?
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※本稿は2020年9月のものです
判定人・文/清水草一、写真/ベストカー編集部ほか
初出:『ベストカー』 2020年10月10日号
■クルマのインパネはどのように進化してゆくのか?
近未来のインパネがどうなるのかは、どういうものが求められているのかにかかっている。
完全自動運転が実現したら、多くのドライバーはスマホを見るだろう。
極論すれば、ステアリング中央に回しても動かないスマホホルダーがあればそれでよくないか? でも、それじゃデザイナーはやることがナイ。
だからとりあえず「未来的でカッコイイ!」と思わせたい。今、その中心にいるのが電動車だ。
そこで、新しめな5台の電動車(トヨタMIRAIコンセプト、日産アリア、ホンダe、ベンツのEQC、VWのID.3)のインパネを比較してみると、圧倒的に新しさを感じるのはホンダe!
なにせインパネは右端から左端まで全部モニターで、両端はドアミラー画像なんだから。
慣れるまで大変だろうし、到底使いこなせない気はするけど、新しさ感ならピカイチだ。
他の電動車たちは意外なほどコンサバ。すでに実現している運転席正面とその隣のダブルモニターばっかり。
そのふたつを融合させるのがトレンドになりそうだけど、コレ、結局ドライバーが見るのは通常のメーターと通常のナビ画面くらいで、それ以上の情報はほとんど必要とされてないとのことなのではないか。
外部情報が得られるとしても、クルマ経由じゃなくスマホ経由のほうが、のぞき見されないからイイはずだ。
4台のインパネは、近い将来インパネの拡大複雑化が止まることを予言している! と私は見る。
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