あちこちで話題になっている自動運転。しかし、実際には法的な規制のクリアも必要だし、なによりも安全性を考えるとまだまだ課題は多そうだ。
そんななか政府は2020年の東京オリンピックに向けて自動運転を実現させたくて仕方がない様子。
しかしあと2年というタイミングでそこまでテクノロジーが進化するのだろうか!? そんな疑問を国沢さんが解決します。実現可能な自動運転とはいかに!?
文:国沢光宏/写真:トヨタ
■無理かと思われた自動運転実現に光が差した!!
我が国の政府は「2020年の東京オリンピックまでに自動運転を実現しろ!」と関係各所に厳命しているという。安倍さんの強い意思のようだ。
役所も動いており、警察は「手放し運転したって違反じゃない」という見解を出し、国交省だってイヤイヤ「カメラで信号を見て止まる」という、市販車では絶対認可しない制御を試験車両に限ってOKしてる。
ただし! 自動運転の難易度たるや超高い。自動運転車を見てイタズラする輩がいたらどうする、という質問に誰も答えられない。
国沢光宏はどう思うか? これまで「無理でしょ!」と考えていたのだけれど、トヨタがラスベガスの見本市/CESで発表した『eパレット』というコンセプトを見て「こら実現できるかもしれませんね!」。
今まで自動運転の目的は「プライベートの移動手段」だった。皆さん自動運転車って無料だと勘違いしているらしい。
タクシーより安いかもしれないが、ライドシェアより高いです。eパレットは個人の移動手段じゃない。簡単に説明するなら、自動車工場などで走っている無人運送車だ。荷物を運ぶのなら、速度を出す必要なし。
そもそも深夜に移動すればよい。夜中の1時~5時までの4時間あれば、車速20km/hという極めて安全な速度でも80km移動出来てしまう。
宅配便の集積地から他の集積地への移動くらいならまったく問題なし。高速道路に専用車線を作ることで、長距離の移動も出来る。
そもそも自動運転なら全車両を同じ速度で走らせられるため、追い越し車線など不要。プロ意識の薄い人間だと2km/h遅いクルマが前に居るだけで辛抱できず、追い越し車線に居座ることとなる。
トヨタは3タイプの大きさのeパレットを想定しており、長距離移動が『L』。集配地~集配地は『M』。集配地~最終目的地まで『S』(Sの中に歩道も走れるミニサイズを搭載)を使うそうな。
eパレットの説明を聞いていると「宅配便や物資の運送は自動運転になるな」と思う。
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