CAFE(企業別平均燃費規制)の導入や2050年カーボンフリーといった環境規制の強化により純エンジン車が激減するのは確実で、特に大排気量車を新車で買える残り時間はカウントダウンに入っていると思った方がいいだろう。
しかし、幸いにも今なら新車で買える大排気量車もそれなりに揃っており、当記事では「今こそ乗っておきたい大排気量車」をピックアップしてみた。
文/永田恵一、写真/TOYOTA、NISSAN、BMW、Porsche、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】別れの時は確実に近付いている! 規制強化により激減が決定的となった純エンジン大排気量車を見る
■アルファード&ヴェルファイアの3.5リッターV6エンジン搭載車
高級ミニバンの王者に君臨しているのに加え、今では日本発の「新しい高級車の形」というポジションも確立しつつあるアルファード&ヴェルファイアの販売の中心は2.5リッター4気筒だが、8速ATと組み合わされる3.5リッターV6も設定している。
アルファード&ヴェルファイアの3.5リッターV6エンジン搭載車は、特に高速道路を流すシーンだと大船に乗ったような余裕も含めた快適な移動を楽しめ、乗っている分にはもっともアルファード&ヴェルファイアらしい、ベストなアルファード&ヴェルファイアである。
それでいて動力性能に余裕があるだけに、走行車線の流れに乗るペースの巡航であれば燃費も意外に悪くなく、予算がタップリあり自動車税に代表される維持費も気にしないという人がアルファード&ヴェルファイアを買うなら3.5リッターV6搭載車を大いに勧める。
■ランドクルーザー
本格クロカンSUVの王者であるランドクルーザーは4.6リッターV8を搭載し、高速巡航などではランドクルーザーの車名に相応しいクルーザーのキャプテン(船長)になった気分で、ラージSUVながら高級車に乗っているように快適な移動を楽しめる。
2.5トン級のボディに4.6リッターV8を搭載するため燃費は芳しくないものの、非常に太い中低速トルクを持つエンジンだけにデリケートなアクセルコントロールが要求される悪路でも扱いやすい点も魅力だ。
現在ランドクルーザーはフルモデルチェンジ直前で、次期型は3.5リッターV6ターボの搭載が有力視されており、絶対的な動力性能と燃費は向上するにせよ、現行ランドクルーザーでV8エンジンを経験しておく価値は大きい。
なお現行ランドクルーザーは当サイトで報じたとおり新車はオーダーストップとなっているが、探せば新車を買える可能性もゼロではないと思われる。またランドクルーザーは処分する際の査定が非常に高いだけに、長い目で見れば意外に安く付くクルマなのも嬉しい。
コメント
コメントの使い方