アルファード、ランクル…今のうちに乗っておきたい大排気量車コレクション

■スカイライン400R

馬力が車名の由来となっているスカイライン400R。馬力という言葉自体がガソリンエンジン車に似合う単語だ
馬力が車名の由来となっているスカイライン400R。馬力という言葉自体がガソリンエンジン車に似合う単語だ

 スカイライン400Rは3リッターV6ツインターボエンジンを標準の300馬力から車名の通りの400馬力にパワーアップし、足回りやブレーキも相応に強化したモデルである。

 乗ってみると速さには文句ないものの、各部に荒っぽさのようなところを感じるのも事実だが、これはこれで「日産のスポーツモデルらしい味」ともいえ、楽しいクルマの1台なのは確かだ。

 なお、スカイラインに搭載されるV6ツインターボエンジンはチューニングを変えて次期フェアレディZに搭載されることが確実視されており、最後の大排気量車として次期フェアレディZを選ぶという手もあるだろう。

■ベンツS400d

ディーゼルターボを搭載するS400d。ディーゼルエンジンももちろん規制対象だ
ディーゼルターボを搭載するS400d。ディーゼルエンジンももちろん規制対象だ

 次期モデルの日本導入が秒読み段階となっているベンツのフラッグシップであるSクラスは3リッター直6ディーゼルターボを搭載するS400dも設定している。

 S400dはアイドリング中の車外騒音で僅かにディーゼルと分かる以外はガソリンエンジンのSクラスと変わらない静粛性を備え、絶対的な動力性能も十二分なのに加え、図太い中低速トルクにより普通に乗っている際のアクセル開度はアクセルを触っているように小さく、運転していて実に楽である。

 クルマ自体の完成度も熟成されたSクラスだけに非常に高く、価格は3リッター直6ガソリンターボ+電動スーパーチャージャーにマイルドハイブリッドを加えたS450と23万円しか変わらないのに燃料代は格段に安い。

 モデル末期の今なら購入時に大きな値引きを期待できる点も総合すると、最良のSクラスの1台と断言できる。

■BMW M440i xDrive

BMWのスポーツラインはハイブリッド化をうまく持ち味として取り入れていけるだろうか
BMWのスポーツラインはハイブリッド化をうまく持ち味として取り入れていけるだろうか

 BMW4シリーズは3シリーズをベースにしたリアシートも十分に使えるフル4シータークーペである。

 「単なる3シリーズのクーペ」とも思われがちな4シリーズだが、特にM440i xDriveは乗り心地の素晴らしさ、ワインディングロードを走った際の楽しさや安心感など、M440i Driveのセダン版存在のM340i xDriveより1ランク上に近い仕上がりである。

 搭載される3リッター直6ガソリンターボエンジンも直6エンジンらしい官能的なサウンド、絶対的な動力性能の高さだけでなく、ターボエンジンながら低回転域でもアクセル操作に対するレスポンスが4リッター級V8NAエンジン以上に鋭い。

 さらに燃費も速さを考えれば良好と、運転しているとウットリしてしまうクルマである。それだけにM440i xDriveはクルマ好きがゴールとして目指すのも相応しいクルマだ。

■718ボクスター&ケイマンGTS4.0

ポルシェ 718ボクスター。サウンドだけでも純ガソリン車の音を継承してほしいものだ
ポルシェ 718ボクスター。サウンドだけでも純ガソリン車の音を継承してほしいものだ

 現在スポーツカー系のポルシェのエンジンはライトサイジング(水平対向エンジンのターボ化により気筒数、排気量を適切なものとするというコンセプト)が進んだことがあり、718ボクスター&ケイマンは水平対向4気筒ターボが中心、911は水平対向6気筒ターボとなっている。

 その中で絶対的な速さは水平対向6気筒ターボに譲るにせよ、サウンドに代表される官能性能ではピカイチの4リッター水平対向6気筒NAを搭載するのが1000万円超えの718ボクスターとケイマンである。

ポルシェ718ケイマン。名門ポルシェといえども規制の例外ではない
ポルシェ718ケイマン。名門ポルシェといえども規制の例外ではない

 4リッター水平対向6気筒NAを搭載する718ボクスター&ケイマンにおいて比較的万人向けなのが、GTS4.0だ。

 GTS4.0は日常性とスポーツ性を絶妙にバランスさせている点、4リッター水平対向6気筒NAが7800回転のレッドゾーンまで一切の淀みなく回るという高い官能性能、そして2ペダルのPDKがほとんどとなっているポルシェの中で6速MTも選べることなど、ハイエンドのスポーツカーに相応しい魅力を数多く持つ。

 約1100万円からという価格も約1400万円からとなる911に比べれば絶対的に安いのに加え、911とは違った魅力も備えているだけに911と迷うのも楽しい悩みとなりそうだ。

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