EJ20型エンジンを搭載するスバル『WRX STI』はすでに2019年末に「ファイナルエディション」を555台限定受注して、これの納車をもって生産を終了している。
長らくスバルの主力エンジンとして、また、WRCをはじめとするモータースポーツ参戦車には欠かせないパワーユニットとして進化を遂げてきたEJ20ターボは、これをもって生産を終えることとなった。
スバルWRXはその後もS4が継続して生産、販売されてきたが、いよいよ2021年1月24日をもって受注を終了した。つまり、VAG/VAB型WRXは国内での販売をすべて終了した、ということである。
こうなると俄然気になってくるのが次期型WRXのデビュー時期と、その内容だ。
すでにさまざまな情報が飛び交っているが、ベストカースクープ班は、独自の情報網を駆使して、新型WRXについての最新情報に迫ることができたので、お伝えしていこう。
※本稿は2021年2月のものです
文/ベストカー編集部
写真/SUBARUCG/ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2021年2月26日号
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■VIZIVテイストを継承! レヴォーグセダンではないスタイルに
新型WRXの全貌を予測するに際し、2020年秋にフルモデルチェンジした新型レヴォーグを念頭に置くことは間違いない。実際、レヴォーグの開発と新型WRXの開発は同時並行的に進められ、SGPを使ったプラットフォームや、ボディ骨格構造などの基本は同様である。
気になるのはエクステリアデザインだ。すでに海外で擬装を施した新型WRX S4の目撃情報も出ているが、スクープ班が接触した関係者は、すでに市販型に向けた最終デザインモデルを見ているという。
「全体的にはVIZIV(ヴィジヴ)パフォーマンスコンセプトのデザインを上手に踏襲しているという印象」と証言する。
「フロントマスクは新型レヴォーグのイメージに近いものの、バンパー下部のデザインなど、VIZIVパフォーマンスコンセプトのイメージをプラスしていて、よりアグレッシブでスポーティな印象」と付け加える。
「WRXは4ドアセダンなので、リアセクションが気になりますが、Cピラーの形状や、トランクリッドへつながるラインなどは、VIZIVパフォーマンスコンセプトそのものと言ってもいいです。また、シャープな、鋭角的なラインを描く特徴的なリアコンビランプも採用されています。もちろん、コンセプトモデルのような、大型のリアスポイラーやディフューザーはありませんが、バンパー下部のフロア下を流れた空気を効率よく吸い出す形状は、コンセプトモデルのディフューザーをベースに、市販モデルにふさわしい形状にアレンジしたものと感じました」と証言は続く。
ボディサイズは全長4650×全幅1805×全高1450mm程度という情報だ。新型レヴォーグの全幅は1795mmなので、WRXは10mm程度ワイドになるが、それはフェンダーフレアの形状による。全高は50mm程度低くなるが、これはサスペンションの差異によるものであろう。ホイールベースは2670mmでレヴォーグと変わらない。現行型WRX S4と比べると、全長が55mm伸びるが、これは20mm延長されたホイールベースの影響もある。
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