独身ならまだしも、既婚者にとってはスポーツカーを所有するなんて夢のまた夢。お子さんがいればなおさら、「よくてSUV、最悪ミニバン」という選択を強いられているかたは多いことだろう。
だからといって、家族が満足するクルマと別にスポーツカーを所有するできる方は限られているし、そもそも、昨今は嫌われる傾向にあるスポーツカーなど、買わせてもらえない、というパターンもある。
そんなかたにお薦めなのが、見た目は普通の軽ハッチ「アルトワークス」だ。本稿ではアルトワークスの魅力を存分にお伝えしていく。
文:吉川賢一
写真:SUZUKI、TOYOTA、NISSAN、MITSUBISHI、DAIHATSU、ベストカー編集部
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軽ハッチなのにめちゃくちゃ速く、超軽量で超コントローラブル!!
1987年に誕生した初代アルトワークスは、3気筒4バルブDOHCインタークーラーターボを積んだホットモデル。当時、最大のライバルであったダイハツの軽ターボ、「ミラTR-XX」の対抗馬として開発されたアルトワークスは、排気量550ccながらも、軽として異例の64psものハイパワーエンジンを搭載していた。
専用チューニングが施されたサスペンションや、当時、クラス初の13インチ65タイヤ、大型フォグランプ、フルエアロチューン、スポーティな雰囲気にあふれたインテリアパーツなど、クルマ好きをくすぐるカッコよさが満載だった。
軽サイズのコンパクトカーでありながら、コーナーはめちゃくちゃ速く、かつ超軽量で超コントローラブル。当時の若者達(現在50~60歳ごろのお兄様方)は、「小粒でもピリリと辛い」とか、「リトルモンスター」と表現し、虜となっていた。
この初代アルトワークスのコンセプトは、その後に続く歴代モデルにも引き継がれ、2000年12月のアルトのマイチェンで一旦モデル廃止になるまで、多くのファンに愛され続けた。
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