クルマは「軽さが命」をもっとも実感できるクルマ
モデル廃止から15年後の2015年12月、5代目モデルが登場し、アルトワークスは復活を果たす。モデル廃止前にアルトワークスの魅力を体験していた方たちが、年を重ねて時間とお金に余裕が見えてきたタイミングとも重なり、アルトワークス復活には、一気に注目が集まった。
また、モデル廃止前の人気ぶりを知らない若者たちの中にも、比較的安くて、「純粋にドライビングが面白い!!」として人気が出た。
86やBRZなら200psは余裕で超えてくる。中古車にはなるが、WRXやランエボであれば、2.0リッターターボエンジンで280ps出す。他にもハイパワーなマニュアル車はある中で、たった64ps程度のマニュアル車の「何が面白い!?」と思うかもしれない。
ぜひ一度乗ってみてほしい。現行アルトワークスは、車重わずか670kg(2WD-5速MTモデル)。最初はガチガチの足回りに驚かされるだろうが、排気サウンドの荒々しさや、やる気のあるレカロシートなども手伝い、多くの方を虜にしてきた理由が、クルマ好きな方ならわかるはずだ。
大パワーで稼ぐパワーウエイトレシオよりも、軽量化で稼いだパワーウエイトレシオの方が、運動性能的には遥かにメリットがある。クルマは「軽さが命」ということが、よく分かると思う。
コスパが圧倒的 こんなクルマは他にない!!
似たようなコンセプトのクルマに、ホンダN-ONE RSがある。2020年11月にフルモデルチェンジうけ2代目となったN-ONE RSは、6速MTや、スポーティなエクステリアパーツ、そしてホンダセンシングなども採用した、豪華な軽スポーツだ。内外装のクオリティも高く、FFの6速MT仕様で199万9800円だ。
正直なところ、アルトワークスはN-ONE RSのクオリティには、全く届いていない。だが、アルトワークスは、FFの2WDモデルで153万7800円、4WDであっても164万7800円(5速MT)と、度肝を抜かれる安さ。スイフトスポーツもそうだが、スズキは、本当に面白いクルマを驚くほどに低コストで出してくるなぁ、改めて思う。
アルトのモデルチェンジが2021年末にも行われる、という情報があるが、アルトワークスも用意されるかは、いまのところわかっていない。もしかすると、新車でアルトワークスが買えるのは、いまが最後のチャンスなのかもしれない。
もし、新車で軽のMT車を検討されているならば、アルトワークスはぜひ視野に入れていただきたい一台だ。
【画像ギャラリー】こんなに安くて面白いクルマは他にない!! アルトスポーツモデルとアルトワークスの歴代モデルをギャラリーでチェック!!
コメント
コメントの使い方