2017年にFRセダンのジュリアを発売し、それからは従来よりも上級のプレミアム路線を歩んでいるアルファロメオ。そのため、FFベースのCセグハッチバックである「ジュリエッタ」は現行モデルで最後になり、日本での販売も今年で終わる予定。
現在販売されているジュリエッタは1.7Lターボを搭載する「ヴェローチェ1750 TBI」のワングレードのみで、価格は399万円。400万円を切る手頃な値段のアルファとしても、これが最後となりそうだ。
新車で買うなら今がラストチャンスといえるアルファロメロオ ジュリエッタの魅力を島崎七生人氏に解説してもらった。
文/島崎七生人 写真/Alfa Romeo、島崎七生人
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■2月に最後の限定車も発売されて現行型は2021年まで
2012年の日本デビュー以来、その流麗なデザインと官能的な走りで、人々を魅了したアルファロメオの3代目ジュリエッタは、まもなくモデルライフを終了しようとしている(アルファロメオのホームページより)。
世のアイドルグループが“あと1年で解散”と聞いても疎いせいかピンと来ないが、ことジュリエッタとなれば、ましてメーカーのホームページからそんな文面が目に飛び込んでくると、なかなかショッキングではある。
今年2月、通常はない3色のボディ色を纏った“最後の限定車”をリリース、同時に現行モデルの販売継続は2021年いっぱいとアナウンスされたジュリエッタは、いよいよ有終の美を飾ろうとしている。
もともとジュリエッタは、日本でも人気を博した147の後継モデルとして登場。車名は(途中1977年登場の2代目セダンを経て)往年のアルファロメオの名車の名を復活させたもので、車名復活は現行モデルのジュリアと同様だ。
147より世代の新しいジュリエッタは、プラットフォームも一新され、大人の事情で何とジープチェロキーやセダンのランチア(プラヴィア)、クライスラー(200)といった兄弟車(?)も生まれた。
日本市場にはジュリエッタよりも先、2009年投入の“ベビー・アルファ”ことミトとともに、少なくともセダンの現行ジュリアが登場するまで、アルファロメオのラインアップの主力モデルの一翼を担ってきた。同じCセグメントには、VWゴルフ、BMW1シリーズといった競合がひしめく。
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