2020年に創業110周年を迎えたアルファロメオは、往年の名車を復活。それがモータースポーツシーンで活躍したジュリアGTAだ。
最新型ジュリアをベースに開発された今回のジュリアGTAは、モータースポーツ活動で培った最新技術を投入し、各部のアップデートと徹底した軽量化を図った特別仕様車であり、世界で500台のみが販売される超希少モデル。しかも価格は2000万円超えというから驚きだ。
いよいよ日本でも期間限定受注が実施された、この超特別なアルファロメオの情報をお伝えしよう。
文/大音 安弘 写真/FCAジャパン
【画像ギャラリー】復活したサーキットの血統!アルファロメオ ジュリアGTA
■往年の名車GTAを復活!
FCAジャパンは、2021年4月26日、アルファロメオのスポーツセダン「ジュリア」の「GTA」及び「GTAm」の期間限定受注を行うことを発表した。
ジュリアGTAは、アルファロメオ創業110周年を記念し、2020年3月に発表された特別な1台だ。1965年にデビューした「ジュリア スプリントGTA」へのオマージュとして最新型ジュリアをベースに開発され、本国発表では、世界限定500台であることが公表された。
その特別なジュリアのオーダー受付は、4月26日~5月9日という短期間のみで確定注文が前提。オーダー受付後には、アルファロメオ公式サイトに用意されるコンフィギュレーターに基づいた仕様詳細の決定と10%の頭金の振り込みが必要となる。
完全受注生産となるジュリアGTAの価格は、なんと2064万円。モディファイドモデルとなるGTAmでは、2198万円にも達する。これはベースとなるジュリア クアドリフォリオの2倍近い金額なのだ。
■別物と言っても過言ではないビジュアル
ジュリアGTAは、その原点であるジュリア スプリントGTA同様に大幅な軽量化と性能向上が図られているのが大きな特徴だ。もちろん、最新型ジュリアの最上級兼ハイパフォーマンス仕様の「クアドリフォリオ」をベースとするので、受け継ぐ部分もあるが、そのエクステリアさえ、別物といっても過言ではない。
ボンネットとルーフパネルをカーボンファイバー製に変更。さらにフロントバンパーとフロントフェンダー、リアディフューザーなどにもカーボンを取り入れることで軽量化。さらにGTAmでは、リアとサイドのウィンドウをポリカーボネート製に変更することでさらなる軽量化を図る。
その特徴的なエアロデザインは、、F1でアルファロメオとタッグを組むザウバーエンジニアリングのノウハウを注入。ザウバーが開発したカーボンファイバー製のサイドスカートやリアスポイラーからなる「ザウバーエアロキット」も装備され、軽量化とともにエアロダイナミクスの改善も図る。
GTAmの場合、大型のカーボンリアスポイラーに象徴されるようにエアロの一部が変更されている。
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