10月14日、アルファロメオにとって25年振りのFRセダン、ジュリアが遂に日本で発売開始!!
「ジュリア」といえば1960〜1970年代の名車だけに期待は高まるが、最上級グレードはなんと510ps発揮! BMW M3とガチンコ勝負のモデルとなる。
文:清水草一/写真:Alfa romeo
ベストカー2017年10月26日号
1132万円の実力や如何に!? ジュリアが40年ぶり「復活」
1962年から1977年にかけて生産され、「みにくいアヒルの子」と呼ばれて愛されたアルファロメオ・ジュリア。あれから約40年ぶりにジュリアの名が復活!
しかもアルファ75以来、25年ぶりのFRサルーンとくれば、アルフィスタならずとも興奮せずにはいられない。
ボディサイズはかなりデカい。全長4645mmはBMW3シリーズとピタリ同じ。全高は5mm低いが全幅は65mmワイドで1865mmもある。
といってもまあこのくらいは現在の欧州C/Dセグメントの標準サイズ。マツダ アテンザも全幅1840mmあるのだから仕方あるまい。
2Lターボエンジンは200馬力から510馬力まで3つの仕様
ところで、日本に入ってくるジュリアはどんなエンジンラインアップか!? アルファの命はエンジンにあるだけに、そこが一番重要だ。
グレードは4種類。最廉価版「ジュリア」は受注生産の装備が簡素化されたシンプル版なので、実質的には3グレード。
下から順に、「ジュリアスーパー」(懐かしすぎる名称……)が4気筒2Lターボの200ps/FR。
その上が「ジュリアヴェローチェ」で、エンジンは4気筒2Lターボのブーストアップ版、280psをトルクベクタリング4WDで路面に伝える。
そしてトップグレードの「クアドリフォリオ」(4WD)は、フェラーリ直系の2.9L、V6ツインターボを搭載し、なんと510psを発揮!
このエンジンはフェラーリ・カリフォルニアTのV8を2気筒ぶん削ぎ落としたもので、生産もフェラーリのマラネロ本社工場だ。
同じフェラーリ製V6でもマセラティギブリのそれとは別物で、V8譲りの90度バンクを持つ。この510psという数字は3.8LツインターボのカリフォルニアTの560psに迫っているのだから驚く。
トランスミッションは全グレード、ZF製の8速AT。MTがないのを嘆く諸兄もいると思うが、もはや右ハンドル仕様のジュリアはイギリス向けも全車ATだとか。
実はヴェローチェのみ左ハンドルなのだが、これもAT。時代の流れだとあきらめよう。
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