毎回ラリーチャレンジを盛り上げている哀川翔さんが、今シーズンはヤリスCVTで参戦するという。
このヤリス、トヨタが鋭意開発中のスポーツCVTを搭載する点が大きなニュース! そして、哀川翔さんの目は2021年11月に開催予定のWRCラリージャパンに向いているという。
ヤリスCVTのシェイクダウンテストを取材した!
文/ベストカー編集部 写真/西尾タクト
初出:『ベストカー』 2021年6月26日号
【画像ギャラリー】WRCラリージャパンを目指す哀川翔さんのヤリスCVTをチェックしよう!
■スポーツCVT搭載のヤリスをシェイクダウン
哀川翔さんが、今年11月11〜14日に愛知県と岐阜県にまたがるコースで開催予定のWRCラリージャパンに向け始動した。今シーズンはTGRラリーチャレンジに新しく仕立てたヤリスで挑戦する。
本来は4月24、25日の八ヶ岳茅野戦に参戦予定だったが、新型コロナ感染拡大防止の観点から中止となったことで、千葉県の茂原サーキットでシェイクダウンとなった。
「アクアやヴィッツに比べると比べ物にならないくらい気持ちいいし楽しい!」と語る哀川翔さんは1961年5月生まれと、60歳を迎えた。
「今年のラリージャパンに参戦したいね!」とラリーへの熱い思いは還暦を迎えてもまったく衰えない。
「あの独特の緊張感や沿道のファンからの熱い声援、外国人選手との何気ない挨拶、すべてがよかったから、もう一度出場できればと思っている」と語る。
北海道で行われたWRCラリージャパンに2008年と2010年の2度走った鮮烈な思い出が今も鮮やかによみがえるようだ。
もちろんラリージャパンに今回シェイクダウンを行ったヤリスで参戦するとは限らないが、スピードに慣れるという意味では重要なステップだろう。
スポーツCVTを搭載するヤリスはパワーモードにして、アクセルを踏みっぱなしにすれば常に6000回転以上回り、最高出力120ps近いパワーを手に入れることができる。だから、コーナーリング出口で失速することがなく、ガンガン攻めた走りを見せる。
「スポーツCVTに違和感はまったくないよ! 自分でもいい感じで走れたと思うし、乗り心地もいい。特にS字のコーナーが気持ちよかった」と満足そうに語る哀川翔さん。「欲を言えばもう少しパワーがあってもいいかな!」と自信ものぞかせた。
自己採点は90点。マイナス10点は踏みすぎたこと(笑)と言う。
2008年にラリージャパンに挑戦して以来、さまざまなラリーを経験してきた哀川翔さん。
「最初は大丈夫かな? という思いで乗っていたけれど、だんだん少しだけ速くなったかな? と思えるようになってきた。ラリーは自分との闘いだし、年を取ってもできるところがいい。10年やれば何でも楽しくなりますよ」とさすがのコメント。
今年のラリージャパンでの雄姿を期待しよう。
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