全日本ラリー選手権を舞台に2025年シーズンを戦ってきた日本ラリー界の若きサムライ・新井大輝選手。資金難に苦しんだ昨シーズンから、2025年は成績に波はあったものの、完走4戦中3回優勝と結果も残した。新井選手自身の評価は!?
※本稿は2025年11月のものです
文:新井大輝/写真:全日本ラリー選手権 ほか
初出:『ベストカー』2025年12月10日号
新井大輝選手が自身の2025年シーズンを総括
全日本ラリー選手権の最終戦がつい先日終わりました。最終戦は僕のミスでトーコントロールアームを曲げてしまいリタイアとなってしまいました。ドライバーが下手くそすぎて悲しいので、もっと練習して強くなってきます。
結果的に2025年はシリーズ3位という情けない結果に終わってしまいましたが、最後の最後までシュコダ丸を応援していただきありがとうございました。8戦中4戦しか完走できませんでしたが、そのうち3戦は優勝することができたので最多優勝となったことは光栄に思います。
かれこれ11年目の由緒あるワークスマシンでここまで戦うことができて嬉しいですし、そもそも2024年終わりの段階で予算が尽きていたので、矢作産業さんのサポートのおかげでここまで戦うことができて感謝しております。
思い返せば2025年の三河湾ラリーの1週間前にチームが発足し、全員が右も左もわからない状況から全日本ラリー選手権のシリーズ優勝が争えるまでチームが成長してくれたことは大変嬉しいことです。
通常であれば最低でも育成に3年はかかるところを半年でそのレベルまで成長してくれたYahagi Racing Teamには感心します。もちろんその道のりは簡単ではありませんでしたが、紆余曲折を経てチームがしっかりと強くなったのは、ひとえにチーム員一人ひとりの頑張りにほかなりません。
と同時にやはり2025年はシュコダ丸の限界をひしひしと感じる場面が多かったことも確かで、11年選手のシュコダ丸にはいろいろと金属疲労も蓄積し、まさかの場面で悲鳴をあげてリタイアに繋がることも多くありました。(GRヤリスはどんどん進化するし……)。
でも折れそうな心を最後の最後まで繋ぎ止めてくれていたのはチーム員一人ひとりの頑張りであったり、高いモチベーションがそのまま私自身の気持ちに大きく作用してくれたので飛鳥ラリーからの怒涛の3勝に繋がった気がします。
次は集大成のWRC JAPANです。しっかり走りきって次に繋げます!!
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