行政が矢継ぎ早に「脱ガソリン」の方針を打ち出すなか、「日本は火力発電が8割以上なのに、EVにしても意味なくね?」と思っている方、多いのではないだろうか。
やっぱ内燃機関がいいよなぁ、EVなんてダメダメだよ……という人にとっては朗報かもしれない。株式会社ユーグレナが、バイオ燃料を混合した軽油とハイオクを製造、一般生活者向けに2021年4月9日~11日の3日間限定で初販売したのだ。
ユーグレナってどこ? どーせ少量で大量生産大量消費なんて夢のまたゆめなんでしょ? という人もあるかもしれない(実際こういう話はありがちだ)。
順を追って説明していこう。
※本稿は2021年5月のものです
文/ベストカー編集部 写真/株式会社ユーグレナ、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2021年6月26日号
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■そもそも「株式会社ユーグレナ」とは?
2005年に設立され、ミドリムシ(ユーグレナ)を使ったヘルスケア製品で業績を伸ばしているバイオベンチャー企業。
2010年にはミドリムシからバイオジェット燃料の開発製造を他社と共同で開始している。
今年3月にはユーグレナバイオジェット燃料を完成。年内に供給を開始する予定だ。
■今回ユーグレナが販売したバイオ燃料とはどんな燃料?
軽油に次世代バイオ燃料を10%混合した「ユーグレナバイオディーゼル燃料(500L販売)」と、ハイオクに次世代バイオ燃料を10%混合した「ユーグレナバイオハイオク燃料(900L販売)」の2種類。
価格はユーグレナバイオディーゼル燃料が1L 116円(現金・クレジット価格)、ユーグレナバイオハイオク燃料が151円(現金・クレジット価格)。
ちなみに、次世代バイオ燃料の原料は、ハイオク・軽油ともに廃食油90%、ミドリムシ(ユーグレナ)の油脂が10%という内訳となっている。
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