思ったよりも「箱」だった!? ホンダ 新型ステップワゴンが初公開! 大ヒットした初代・2代目モデルへの原点回帰も感じる新型のポイントは? 実車を取材した自動車評論家の渡辺陽一郎氏が、独自に掴んだ最新情報も交えて解説する。
文/渡辺陽一郎、写真/奥隅圭之
【画像ギャラリー】本文未収録写真多数!! 7年ぶりにフルモデルチェンジした新型ホンダ ステップワゴン!!(33枚)画像ギャラリー■親しみやすく原点回帰した新型ステップワゴン
1996年に初代モデルを発売して、順調に進化を続けてきたミニバンの主役、ホンダ ステップワゴンがフルモデルチェンジを実施する。
販売店によると、通算6代目になる新型ステップワゴンは、2022年2月に予約受注を開始して5月に発売される。販売店に試乗車が届くのも、5月頃になる見通しだ。
これに先立ってホンダは、2021年12月10日に、ホームページで新型ステップワゴンのティザーキャンペーンを開始。
そして、今日2022年1月7日に、内外装のデザインなどを公開した。2022年1月13日にライバル車のヴォクシー&ノアがフルモデルチェンジを行うため、発売から5か月も前だが、新型ステップワゴンの情報を公開した。
新型ステップワゴンのバリエーションは、「エア」と「スパーダ」にわけられる。エアは従来の標準ボディに相当するグレードだが、開発者によると「空気のような親しみやすい存在」という意味で名称を変更した。
スパーダについては、最上級のプレミアムラインも用意している。つまり合計3グレードの構成になる。
フロントマスクは、エアは親しみやすさを表現して、穏やかな表情に仕上げた。スパーダは従来と同じく精悍な印象だ。
ボディサイズは、2022年1月7日の時点では公表されていないが、全幅は標準ボディも含めて1750mm前後に拡幅されそうだ。全長は従来型のスパーダと同じく、4760mm前後になりそう。プラットフォームは従来型と共通で、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)の数値も2890mmを踏襲する。
ボディの基本デザインは、従来型に比べて水平基調を強めた。従来型は、前席側はサイドウインドウの下端を低く抑えて側方視界を向上させたが、新型では最大で約50mm持ち上げた。
新型は従来型に比べるとサイドウインドウの下端が高まって上下幅は狭まり、ドアパネルの幅が増している。塊感を表現するうえでは有利な形状だが、ドライバーから見た時の側方視界は少し悪化した。
その代わり前方視界は良好だ。フロントピラー(柱)とフロントウインドウを約70mm後退させ、斜め前側の視界を向上させた。インパネの上面も平らに仕上げたので、正面の視界も良い。サイドウインドウの下端は高まったが、前方は従来型よりもスッキリしていて見やすい。
ミニバンでは珍しく、ボンネットがドライバーの視野に収まることも特徴だ。これも水平基調のデザインを採用したメリットで、車幅やボディの先端位置が分かりやすい。
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