近年「ちょっと古い車ブーム」でネオクラシック系各車の相場が増加傾向だが、2021年はとくにその傾向が顕著な1年だった。新車価格500万円が6.6倍の3300万円にまでなってしまったインプレッサのような例も出てきている(詳しくは本文で詳述)。
もしこの手の車種を手に入れたい! と考えているのであれば、1日でも早く買った方がいい。値上がりは目に見えているのだから。昨年2021年に爆上がりしたクルマたち、そしてこれから値上がりが予想されるクルマたちを紹介したい。
文/伊達軍曹
写真/ベストカー編集部、SUBARU、NISSAN、HONDA
スバル インプレッサ22B-STIバージョン
2021年ほどネオクラシック系各車の相場が爆上がりした年もなかったように思える。ここ10年近く、世界的な「ちょっと古い車ブーム」が続いていることに加え、いわゆるコロナ禍により行き場を失ったマネーと情熱が旧車市場に流れ込んだことで、希少な人気ネオクラシックの相場がちょっととんでもないことになってしまったのだ。
「ここ10年間ぐらい」という長いスパンで見た場合の高騰率ナンバーワンはスバル インプレッサ22B-STiバージョンだろうか。1998年3月に400台のみ発売されたインプレッサの限定車で、世界ラリー選手権のWRカーカテゴリー3連覇を達成した「Impreza World Rally Car 97」のイメージを再現したロードモデルだ。
新車時価格500万円だった22B-STiバージョンは、2011年頃は中古車価格500万円前後でなんとか探すことができたが、その後の相場は「1000万円級」となり、さらに1500万~1800万円ぐらいが中心」という状況に変わっていった。
そして2021年春頃には、ついに「3300万円のインプレッサ22B-STiバージョン」が市場に登場。その超高額物件はその後しばらくの間、カーセンサーnetやグーnetなどの中古車情報サイトに掲載され続けていたが、現在は載っていない。
……どこぞの金満好事家が3300万円で購入したのか、はたまた「ちょっと高すぎたかも?」ということで、その価格での掲載を取りやめたのかは、定かではない。だがいずれにせよスバルインプレッサ22B-STiバージョンは、この10年間で(最高値の個体は)6.6倍になってしまった……ということだ。
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