今回の乗りバスレポートは京成タウンバス。新小岩駅と浅草寿町を結ぶ「新小59」系統だ。土休日のみの運行だが、途中の停留所が極端に少ないので急行バスのような雰囲気だ。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
写真:小野寺利右
運行は土休日のみ!
この路線は新小岩駅前ではなく、新小岩駅東北広場から発着する。朝晩に1本だけタウンバス車庫発着の出入り便があるが、バス自体は直通するものの路線としては新小岩駅東北広場で運行系統は打ち切られる。よって全便が新小岩駅東北広場始終点だ。
走行距離は8km強で、所要時間は23区内の路線バスとしては俊足の30分。経路が違うので単純な比較はできないが、浅草寿町から東大島駅前までの都営バス「草24」系統がほぼ同距離で40分程度なので、路線バスで10分早いのは俊足だ。
親会社の京成バスとの共同運行だったのが、京成タウンバス単独になり現在に至る。土休日のみの運行で、概ね1時間に1本しかないが、そのスピードと主要観光地や商業地を通るので絶対的な乗客数は多くないものの、バスが中型車なので座席数に対する乗車率は高い。
葛飾区・江戸川区・江東区・墨田区・台東区を突っ走る!
ちなみに新小岩駅は江戸川区役所最寄りのJR駅ではあるが、駅の所在地は葛飾区。新小岩の両側の駅すなわち小岩駅と平井駅は江戸川区だ。では停車が極端に少ないので全停留所を紹介する。
新小岩駅東北広場を出ると、新小岩公園、平井駅入口とJRの駅間で停留所は1つだけ。そして江東区に入り亀戸香取神社に停車すると次は、墨田区の東京スカイツリータウン前。
ここまでの途中停留所はすべて本路線のみの単独バス停になっている。本所吾妻橋、リバーピア吾妻橋前と停車して吾妻橋を渡れば台東区に入り浅草雷門に到着する。
雷門や仲見世にはバス停留所の浅草雷門が最も近い。鉄道で最も近いのは銀座線の浅草駅だ。
浅草寿町は1本のポールで始終点を兼ねる?
旧日光街道にある浅草雷門バス停を出ると浅草通りまで南下し、駒形橋の西詰で右折して浅草寿町に到着する。浅草寿町は銀座線田原町駅に近く、都営バスの浅草寿町停留所とはワンブロック離れている。同停留所からは同じく土休日のみ運行の「有01」系統の亀有駅行きが発着する。
浅草寿町で乗務員の休憩や待機を行ったうえで、同じ場所から折り返し便として出発する。出発便は浅草をループを描くようにして浅草寿町は到着停留所からそのまま、浅草雷門は雷門通りのバス停に停車する。
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