どんなに見た目がかっこ良くても、ボディをピカピカに磨き上げていても、ドアを開けた瞬間、異臭が……。それだけでクルマの魅力は半減、査定額も激落ちと、いや~な臭いはすべてを台なしにする原因に。
体臭と同様、車内の臭いは自分では気づかないもの。しかし、自分にとっては気にならない臭いでも、他人にとっては悪臭と感じられることも……。そして、湿度の高い日が増えていくこれからの季節、何もしなければ車内の臭いは悪化するばかり。
そこで今回は、そんないや~な臭いをモトから断つ方法を考えていきたい。
文/室井 圭、写真/写真AC
【画像ギャラリー】臭いはモトから断つ方法をもっと見る!(18枚)画像ギャラリー車内は臭いの原因物質の巣窟!
車内の臭いは原因を発見して取り去らなくては消えることはない。芳香剤は一時は臭いを消すことができるが、臭いが混ざり合うことで逆に強烈な悪臭となってしまう可能性もある。
臭いを発生させる物質として代表的なものが、タバコのヤニ、汗、皮脂、食べカス、ペットの毛や唾液、カビや雑菌。そして、これらが付着しやすいフロアマット、シート、シートベルト、エアコンはこまめな掃除が必須だ。
もうひとつ大切なのは、換気。真夏や真冬はちょっとツラいが、換気の消臭効果は抜群だ。換気を徹底するだけで、臭いの発生をかなり抑えることができる。
また、ペットを乗せる機会が多い場合は、乗せたら必ず掃除機をかけるようにしよう。できればペットシートなどを敷いて、シートに直接ペットを座らせないことがベストだ。
ここからは臭いのモトを断つ掃除の方法を解説していこう。
シートは最大の悪臭発生源
シートは長時間に渡り身体と密着する場所なので、汗が染み込んだり、体臭が付きやすく、さらにシートの縫い目部分には食べカスなどのゴミが溜まりやすいため、臭いの最大の発生源となってしまう。
はじめにブラシで隙間のゴミを掻き出して掃除機で吸い取り、その後に中性洗剤を10~20倍に薄めて雑巾やウエスに浸し、固く絞ってから拭き掃除をして、その後乾拭きで仕上げを。特に、ファブリックの場合は軽く叩いて繊維に入り込んだ細かいゴミを浮き出してから水拭きしよう。
ただし、水拭きをしたままだと水分が残ってカビや雑菌を発生させてしまうため、水拭き後には乾いた雑巾やウエスで水分をしっかり拭き取ろう。これはシート以外の部分も同様だ。
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