タバコのヤニは水拭きが基本
タバコのヤニは水溶性なので水拭きで落とすことが可能。ダッシュボードから天井まで、すべて水拭きを。ガラス部分は、ガラスクリーナーを使用したほうがギラつきを防げる。
忘れがちなのがサンバイザー。ヤニが非常に溜まりやすい場所なのでしっかり水拭きを。
ファブリックの部分は繊維にヤニが染み込んでいるため、水拭きだけでは落としづらいため、専用のシートクリーナーを使用しよう。使用する前にブラシで繊維を傷めないように軽くブラッシングして汚れを浮き出すとより効果的だ。
フロアマットは叩く→洗う→乾燥を
フロアマットには、食べカス、フケ、カビなど、臭いのモトになる物質が最も付着しやすいので、定期的に取り出して水洗いをしよう。
臭いの原因物質は繊維の奥に入り込んでいるため、布団叩きなどで叩いてマットの表面に浮き出してからブラシを使って水洗いをしよう。長期間洗っていない場合は、中性洗剤や専用洗剤を使用してブラシで洗浄を。その後は半日くらい天日乾燥して、湿気を残さないようにすることが肝心だ。
乾燥を怠ると雑菌が繁殖して生乾きのような悪臭を発生させる場合もある。フロアマットを完全に乾燥させる環境が整っていない場合は、叩いて繊維に入り込んだ臭いのモトを落とすだけにするのが無難だ。
ちなみに、フロアマット下も食べカスの溜まり場。定期的に掃除機やコロコロローラーで掃除をしよう。
ペット臭は消臭スプレーで仕上げを
「いつも洗ってきれいにしているからうちの子は大丈夫」。これが大間違い。ペットはどんなに清潔にしていても、唾液や毛に潜む雑菌などによって独特の動物臭を発生させる。
掃除機がけだけではペットの毛は落とせないため、コロコロやガムテープなども活用して、シートから床下までしっかり掃除をしよう。その後、タバコのヤニと同様に、10~20倍に希釈した中性洗剤、または専用洗剤を使用して水拭きを。シートに臭いが染みついている場合は、消臭スプレーを使用しよう。ペット専用の消臭剤を使えばより効果的に臭いを消すことができる。
スチームクリーナーなら汚れも雑菌も除去できる
汗や食べこぼしが原因のシートのシミは放置しておくと臭いの原因になる。シミの場合は、中性洗剤やシートクリーナーで拭いてみよう。専用のシミ取りクリーナーを使用するのもお薦め。
スチームクリーナーなら、高温の蒸気によって繊維などに絡んだ汚れなどを除去できる。また、殺菌効果も高いためカビや雑菌の繁殖を防ぐこともできる。
スチームクリーナーの欠点は湿気が室内にこもってしまうこと。使用後は換気時間を長めにとり、室内をしっかり乾燥させるようにしよう。
シートベルトは裏面を念入りに
シート同様、身体と密着するパーツであるシートベルトも悪臭の発生源。特に、汗をかくことが多い夏場はこまめに掃除をしないと汗の臭いが定着してしまう。また、雑菌も繁殖しやすいことから放置してしまうと臭いが取れなくなってしまうので注意が必要だ。
まずはシートベルトをめいっぱい引き出し、中性洗剤を10~20倍に希釈して雑巾やウエスに浸し、絞ってから表と裏を強めに拭いていく。特に身体に密着する部分は入念に。最後に乾拭きをしてしっかり乾燥させよう。体臭などが取れない場合、除菌・消臭スプレーを使用しよう。
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