日本人ラリードライバーの草分け的存在であり、2000年代前半の「ベストカー」をご存じの方であればテストドライバー兼ジャーナリストとして活躍していた姿もお馴染みの竹平素信氏(愛称は「竹ちゃんマン」)。かつてトヨタの開発ドライバーだった華やかな実績と評価能力、全日本ラリーで活躍した確かなドライビングテクニックを持つ竹平氏が、競技から引退するとのこと。かつて竹平氏に大変お世話になった「ベストカー」としては、引退の花道を飾りたい! もちろん当メディアも応援いたしますが、皆さまにもぜひご協力をお願いいたします!!
文/国沢光宏
写真/国沢光宏、ベストカー編集部
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■やっぱりクルマは全開で走らせないと
少し古い日本車が世界規模で人気赤丸上昇中だ。日本じゃ昭和時代のクルマを見直す動きになっており(ベストカーも毎号のように取り上げてますね)、中古車相場急騰といった状況。
アメリカはR32スカイラインやフィガロなど1990年前後の日本車が人気で、コンディションに関わらず日本から中古車を買い集めている。興味深いことにタイでの日本車人気はアメリカよりさらにディープ。1985年以前のモデルのコレクターが増えてきた。
しかもタイのコレクター、走らせることも大好きだったりする。もちろんタイだって街中を全開で走ることなどできない。だったらラリーだ、ということなんだろう。
私世代からすれば「こんなクルマで全開走行しちゃうのね!」というA70ランサーや、全日本ラリーで暴れたTE70カローラなど、1970~’80年代の全日本ラリーファンなら見てるだけで御飯3杯くらい食べられるモデルが競技に出ている。走ってるのを見ると感動しますよ! なんたって音がイイ!
アクセル開けると大口径ソレックス・ツイン特有の「がぽっ!」っという音を立て、もはや日本じゃ「とうてい無理ですね!」的な抜けのいい排気音を響かせながら立ち上がっていく。見てると40年前の全日本ラリーみたい。
私もタイの国内選手権に出ている時、何度か誘われたのだけれど、とりあえず現代のラリー車に乗るほうを選んでました。でもスンゴク魅力的だ。やはりクルマは全開で走らせないとアカンです。
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