ガソリンなどの燃料費の価格の高騰がつづいています。燃料をいれるたびに、レシートを見て、ため息が出てしまう方も多いことでしょう。
ただ、燃料代は、日々の運転操作にすこし気を付けることで、多少抑えることができます。省燃費なクルマへ乗り換えるにはお金がかかりますが、運転操作を工夫するだけならタダだし、食料品や生活必需品も値上げラッシュとなっているいまは、すこしでも出費を抑えたいところ。今すぐできる省燃費運転術をいくつかご紹介しましょう。
文:吉川賢一
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写真:Adobe Stock、写真AC
「ふんわりアクセル」と「一定速走行」
ガソリンを最も消費するのは「発進時」。発進から5秒間で時速20km程度までを目安する「ふんわりアクセル」を心がけることで、10%も燃費が改善する、とされています。
一般的なオートマティックトランスミッションのガソリン車の場合、発進時にブレーキペダルを放してアクセルペダルを踏み込む前に、クリープ現象を使ってスルスルと前に進み出す力を利用します。クルマが少し前進を始めたら、アクセルペダルをゆっくりと踏み込み、スピードを合わせればOK。その際、エンジンの回転数(回転計がない場合はエンジンの音)を気にしてください。上手く加速ができれば、エンジン回転数(もしくは音)は低いまま、スピードに乗せることができます。これだけでも、省燃費が期待できます。
ただし、登り坂ではクリープ現象による惰性走行を利用できません。また交通の流れが早い道路では、後続車の邪魔となってしまいますので、シチュエーションに応じてとり入れるようにしてください。
もうひとつ、走行中に車速を上下させない「一定速走行」も省燃費には効果的。一般道だと時速40~60km程度、高速道路だと時速80km程度で一定速走行をすれば、エンジンの効率がもっともよく、燃費が伸びやすくなります。車間距離を十分にとって、無駄な加速・減速を行わないよう、アクセルペダルを極力踏み込まずに、車速が落ちてきたら少しだけ踏みまして戻す、そうした操作を繰り返します。
もしクルマに瞬間燃費計があれば、たまに見ながら、アクセルペダルの踏み加減を調節してみてください。意外と効果的なことに気づくと思います。
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