クルマをこよなく愛するマツダのド直球勝負!!! 「FRはマツダの最適解」とは? 最新鋭モデル「CX-60」実車初公開

クルマをこよなく愛するマツダのド直球勝負!!! 「FRはマツダの最適解」とは? 最新鋭モデル「CX-60」実車初公開

 マツダのミドルクラスSUV CX-60の実車が、9月の発売を前に初公開された。FRレイアウト採用、全16グレード、4つのキャラクター、幅広い価格帯、そして際立つデザイン。「頭のてっぺんから足の爪先まで」マツダの半端ないこだわりと哲学とが満載された新型CX-60をご紹介しよう。

※本稿は2022年6月のものです
文/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか、撮影/奥隅圭之
初出:『ベストカー』2022年7月26日号

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■「FRレイアウトはマツダの最適解」

マツダ CX-60。マツダのラージ商品群は縦置きエンジンのFRレイアウトを特徴とするが、ロングノーズにそれが如実に表れている
マツダ CX-60。マツダのラージ商品群は縦置きエンジンのFRレイアウトを特徴とするが、ロングノーズにそれが如実に表れている

 マツダの次世代を担うラージ商品群の第一弾として登場するミドルクラスSUVのCX-60。9月の発売を前に実車が初公開された。

 マツダのラージ商品群は縦置きエンジンによるFRレイアウトを特徴とする。

 FRを守り通してきたトヨタクラウンがFF化される時代に、なぜその点にこだわるのかという質問について、商品本部CX-60主査の和田宜之氏は、

「4つのタイヤを存分に使えることによる走りの進化、大排気量化による燃費、クリーン性能を向上、素性をしっかりと表現できるデザインなど、マツダの最適解です」

と語ってくれた。

 そう、クルマをこよなく愛するマツダは理想を追求するために直球勝負を選んだのだ。

■ロングノーズ際立つプロポーション 躍動感あるリアビュー こだわりのインテリア

 ではそのCX-60とはどんなクルマなのかを見ていこう。

 ボディサイズは全長4740×全幅1890×全高1685mmで、これはCX-5に対し、全長:+165mm、全幅:+45mm、全高:−10mmと、ロング&ワイド化され、直6を縦置きにするノーズの長さが際立つ。

 CX-60は2012年に登場した初代CX-5以来のマツダが推進するコンセプトの『魂動デザイン』を踏襲するが、大きく進化している。

「FRはクルマに生命感を与えるという、表現したいことと合致する。未来感を出すよりも自然に受け入れられ、長く愛されるものとした」(玉谷聡チーフデザイナー談)

 リアの力感、艶感のあるボディサイドなど、凛としたたたずまいはオオっと目を引く。

リアの力強さを表現するのにはFRは最適だという。それによりCX-60は静止状態でも野生動物が原野を駆け回るような躍動感がある
リアの力強さを表現するのにはFRは最適だという。それによりCX-60は静止状態でも野生動物が原野を駆け回るような躍動感がある

 インテリアも力作だ。デザインは特別新しさを感じさせるものではないが、水平基調でワイド感が際立つリッチな空間を好演出。

 素材などにより差別化され、廉価グレードでもチープさは皆無だ。

 CX-60の目玉であるパワーユニットは日本向けには4種類を設定。

 2.5L、直4ガソリンのSKYACTIV-G2.5にはPHEVも設定され、ディーゼルのSKYACTIV-D3.3にはマイルドハイブリッドも用意される。

 この注目のディーゼルは、2.2Lから3.3Lに排気量アップすることで254ps/56.0kgmのハイスペックと燃費性能を両立している。

 トランスミッションは新開発トルコンレス8ATで、人馬一体につながるダイレクト&リズミカルな変速が可能になっている。

 サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがフルマルチリンクで、40〜60km/hの日常域で楽しさを追求。

 同時にハイスピードコーナリングの安定性向上のために、ロードスターで登場したキネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)が全車標準とされた。

 そのほか、先進安全技術のi-ACTIV SENSEの進化&新機能追加、ドライバー異常時対応システム、360°ビュー・モニター(シースルービュー)、最適ドラポジを実現するドライバー・パーソナライゼーション・システム、オーディオへの強いこだわりなど、安心、安全、快適に乗れる装備が充実。

 CX-60は全16グレードを設定し、299万2000〜624万4000円というワイドレンジ(詳しくはギャラリーにて一覧表をご覧ください)。購入時に頭を悩ませるタネになるが、選択肢が増えるのは歓迎すべきことだ。

 CX-60はすでに事前予約が開始されており、9月に発売開始予定となっている。

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