フィアット500、ミニ、ポロ、Gクラス。日本でも昔から頻繁に見かける輸入車だと思うが、長く愛され続けるクルマにはやはり理由がある。遠く異国の地でロングセラーを続ける輸入車5台の「そのクルマでしか味わえない」もの、「ライバルを凌駕する性能を持ち続けている」理由を考える。
※本稿は2022年6月のものです
文/岡本幸一郎、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年7月10日号
■世界的アイコン/フィアット500(2011年3月日本デビュー)
誰の目にも文句なくカワイイ。乗りたい! と思う人が続出するのは当たり前。原寸大のオモチャのようなクルマで、ペットのような感覚でつきあえる。それにいつまでたっても古くならない。新型が出てこないからなおのことだ。
走りの仕上がりはおぼつかないところも見受けられるが、あまりそれが弱点になっていなくて、むしろひとクセあるからこそいつまでも飽きがこないような気もする。このまま作り続けても、一定数はずっと売れ続けるんじゃないだろうか。
●フィアット500 主要諸元
・全長×全幅×全高:3570×1625×1515mm
・ホイールベース:2300mm
・車重:990kg
・パワーユニット:0.9L、直2ターボ(85ps/14.8kgm)
・燃費:19.2km/L
■日本の道路環境にマッチ/BMW MINI ONE(2014年1月日本デビュー)
クラシックMiniが確立した強力なブランドイメージがあるので、もはや最初から成功が約束されていたようなものだが、それをBMWがやったところがポイント。
このデザインで走りもよくて装備が充実して完成度も保証されたのだから、もはや言うことなしだ。
販売店もたくさんあるから安心して買えるし、オーナーの心をくすぐるアクセサリーを驚くほど豊富にラインナップするなど、MINIを所有することを楽しめるような企業努力を怠っていないところもさすがなのだ。
●BMW MINI ONE主要諸元
・全長×全幅×全高:3865×1725×1430mm
・ホイールベース:2495mm
・車両重量:1210kg
・パワーユニット:1.5L、直3ターボ(102ps/19.4kgm)
・燃費:16.2km/L
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