■Bセグのベンチマーク/VW ポロ(2018年3月日本デビュー)
ポロの価値は、“普通”を極めたところにある。歴代ずっと、それぞれの時代において期待を裏切ることのない完成度を維持してきた。
それにゴルフの弟分には違いないが、ゴルフだと何か気に障る部分があるととやかく言われやすいのに対し、なぜかポロはそうでもなくて、ネガティブな印象が持たれにくい。
価格もずっと安いのに、乗ってる本人にとっても周囲への見え方にしても、存在感がゴルフとたいして変わらなかったりする。だったらポロで充分、となるよね。
●VW ポロ主要諸元
・全長×全幅×全高:4060×1750×1450mm
・ホイールベース:2550mm
・車両重量:1160kg
・パワーユニット:1L、直3ターボ(95ps/17.9kgm)
・燃費:16.8km/L
■新型よりこっちが人気!?/ルノーカングー(2009年9月日本デビュー)
欧州では基本的に“はたらくクルマ”だったはずのカングーが日本でこんなにもてはやされるようになったのは、ひとえに日本人ウケするデザインだったからにほかならない。
もうひとつは価格とサイズが手頃で利便性が高いこと。もともとこういう見た目がカワイくて便利なクルマがあったら欲しいと潜在的に思っていた人たちのニーズにピッタリハマッて、その存在が広く知られるようになり、人気が人気を呼んでこうなった次第だ。大柄であまりカワイくない次期型はどうなることやら。
●ルノー カングー主要諸元
・全長×全幅×全高:4280×1830×1810mm
・ホイールベース:2700mm
・車両重量:1450kg
・パワーユニット:1.2L、直4ターボ(115ps/19.4kgm)
・燃費:12.9km/L(JC08)
■究極のロングセラー/メルセデスベンツ Gクラス(2018年6月日本デビュー)
すべてがわかりやすい。軍用車をルーツとするがゆえの圧倒的な“本物感”こそ、このクルマの本質であり、そこにメルセデスの圧倒的なブランド力が加わって、無双の1台と化している。
もともとGクラスしか眼中になく、乗り継ぐ人が多いというのも、その表れに違いない。実際の話、圧倒的な存在感を誇りながらもサイズはそれほど大きくなく、目線が一般的なSUVよりも高く、角ばっていて見切りもよいから、もうほかのクルマに乗りたくない、というセレブが少なくないそうな。
●メルセデスベンツ Gクラス主要諸元
・全長×全幅×全高:4660×1930×1975mm
・ホイールベース:2890mm
・車両重量:2490kg
・パワーユニット:3L、直6ターボ(330ps/71.4kgm)
・燃費:9.7km/L
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