日産が大きく変わろうとしている。
2018年11月19日夕刻、カルロス・ゴーン会長とグレッグ・ケリー代表取締役が、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の疑いで逮捕された。同日、日産自動車は両氏の不正行為について「数ヶ月前から内部調査していた」と発表。両氏の解任を取締役会に提案している。(本件のニュースはこちらを参照)。
これは2000年6月から続く「ゴーン体制」の終焉を意味する。
本件にまつわるニュースは別途あらためて報じてゆくとして、こうした上層部がゴタゴタしているときこそ、本来の領分、足元をしっかり見つめてほしい。
具体的にいうと、「こういうときこそ、日本の日産ファンに愛されるようなクルマを出すべきだ」といいたい。
当サイトでは、真の日産ファンが満足するようなクルマを2車を提案してみた。どちらもルノーとのアライアンスを元にしているぶんだけ、開発時間も資金もかからないはずだ。
今後、ルノーとの提携関係も大きく変わるだろう。だからこそ、こういうクルマを出して、日本の日産ユーザーとの関係を強く持ち、足元を固めてほしい。がんばれ日産! ピンチをチャンスに変えてほしい!!
ベストカー 2018年11月26日号より
文&写真/ベストカー編集部
■ルノーA110ベースのMID II!
日産ファンに向けて、ベストカーから2車を提案してみた。この2車、実はまったくの夢物語というわけではない。ちゃんとベースとなるクルマが存在している。MID IIのベースはアルピーヌA110だ。
きっと日産ファンなら、「なぜルノーに出せて、日産車から出ないんだろう」と嘆いているに違いない。
ルノーのキャプチャーがジュークをベースにしているように、日産のスポーツモデルはルノー車をベースにしようというわけだ。エンジンは両車とも元から日産製がベースなので親和性も問題ない。
1100kg台の軽量ボディはそのままに、A110とはまったく違うデザインに仕上げるのだ。エンジンは現状の1.8L、直4ターボのままでもいいが、279ps/39.7kgmのメガーヌRS程度まで引き上げられるともっといい。トヨタとBMWがコラボして、スープラ、Z4が出る時代。まして日産とルノーはグループ会社、そんなに難しくないと思いませんか。
■もう1台は現実的には難しくないパルサーNISMO S
もう1台は欧州圏で販売されているパルサーをベースにしたパルサーNISMO Sだ。そもそも日本ではなぜパルサーを販売しないのか、本当にもったいない。
実は2014年のパリオートショーにこのパルサーと一緒にパルサーNISMOコンセプトが発表され、2016年に発売されるのではないかと噂されていたのだが、残念ながら未発売のまま終わっている。
ということで、メガーヌRSをベースにベストカーがCGで作ったのがこのパルサーNISMO S。エンジンはメガーヌRS用の1.8L、直4ターボ、279㎰/39.7㎏mの出力はすでに充分だが、NISMOの名を冠する以上、シビックタイプR級の320㎰程度の出力はほしいところだ。
FF最強という名をこのままシビックタイプRとルノーメガーヌRSの両車の対決の話で終わらせていいのか? ぜひニュルブルクリンクを知り尽くす、GT-Rの開発陣に加わってもらって、このパルサーNISMO Sで最速タイムを出してほしい。
この2車種、ルノー車を買えばいいと考えるだろうが、そうではない。国産メーカーのディーラーで買えるという安心感、そして何より日産がこの手のクルマを出すという気合に、ファンは感激するのではないだろうか。ぜひ実現させてほしいと思う。
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