ホンダは11月17日、新型クロスオーバーSUVのZR-Vを2023年4月21日に発売すると発表した。2022年7月に特設サイトが開設され、当初は「2022年秋発売予定」として9月8日から先行受注を始めるとしていたものの、その後に発売が2023年春とアナウンスされていた。今回、ようやく正式発売日が決まったのだが、今から約5カ月後のデビューとなる。
本文/ベストカーWeb編集部、写真/HONDA、ホンダアクセス
【画像ギャラリー】ようやく発売日が決まった! ホンダZR-Vは2023年4月21日に正式デビューだ!! (52枚)画像ギャラリー■各社売れ筋のCセグSUV市場に殴り込み!
ZR-Vは、現行型のシビックをベースとするCセグメントのクロスオーバーSUV。ホンダの販売ラインナップでは上に位置するCR‐V、その下に位置するフィットベースのヴェゼルの中間となるミッドサイズSUVモデルだ。
競合するのはカローラクロス、クロストレック、CX-30などで、そのボディサイズは全長4570×全幅1840×全高1620㎜、ホイールベース2655mm。ガチのライバルであるカローラクロスの全長4490×全幅1825×全高1620㎜、ホイールベース2640mmとほぼ同サイズとなる。
ZR-Vの開発コンセプトは「異彩解放」で、SUVのコア価値である「実用性」と、最新の安全装備と衝突安全性能が生み出す「信頼感」に加え、異彩を放つ存在感のある「デザイン」、そして爽快かつ快適な「走り」を高い次元で兼ね備えることを目指して開発されている。
■パワートレーンは2Lハイブリッドと1.5Lターボの2種類
設定されるパワートレーンは2種類。シビックe:HEVで新開発された2L直噴エンジンと2モーター内蔵電気式CVTの「スポーツe:HEV」をホンダのSUVには初搭載。V6 3Lエンジンに匹敵するモーターならではの力強い加速を実現している。また、ガソリンモデルには、1.5L直噴VTEC TURBOエンジン+CVTを採用し、2.4Lエンジンに匹敵する低速トルクと、高回転までパワーが増大するリニアな出力特性が持ち味だ。
ハイブリッド車もガソリン車のいずれもリアルタイムAWDを全タイプに設定。ドライブシーンによって選択が可能な「SPORT」、「NORMAL」、「ECON」、「SNOW」の4つのドライブモードを搭載。このなかで国内ホンダSUV初採用となる「SNOWモード」は、アクセルペダルの踏み込みに対する駆動力を抑えることで、雪道など滑りやすい路面においてもスムーズな発進と加速をサポートする。
滑りやすい急な下り坂や荒れた急勾配な道でも設定した速度を自動でキープし、ドライバーがステアリング操作に集中することができる「ヒルディセントコントロール(HDC)」も設定。
また、ZR-Vはヒールポイントからヒップポイントの高低差を小さくすることで、クルマとの一体感を高めたドライビングポジションがアピールポイント。視線移動時に「流れを乱さない」、「流れを切らない」、「挙動変化をつかみやすくする」という3つをポイントに、運転のしやすさに寄与する爽快な視界を徹底追求したという。
さらに、荷室空間についてはかぎりなくフラットに近くするとともに、サイドに波形の幾何学模様を施したデジタル造形デザインを国内ホンダ車として初採用し、統一感のある「デザイン性」と傷が目立ちにくい「機能性」を兼ね備えた造形としている。パワーテールゲートを全タイプ標準装備としているのも嬉しい点だ。
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