ベストカーで突如として連載が始まった『金メダリスト清水宏保のスベラナイト』。クルマに乗りながら健康や元気を考えるというコンセプトの連載だ。
1998年長野オリンピックにてスピードスケートで金メダルを獲得など、輝かしい功績を収めた清水宏保氏。現在は札幌市で介護施設を運営するが、クルマが大好きでレースにも参戦中だ。
そんな清水氏がベストカーに登場。「なぜ清水氏がベストカーに?」と思われるだろうが、とにかくクルマ好きということ、そして編集長の勧誘がキーだったとか??
クルマに乗りながら健康を考える、第一弾をご覧ください。
文:清水宏保/写真:西尾タクト
ベストカー2019年1月26日号
■自身の経験からも健康とリハビリについて語りたい!!
皆さんこんにちは。清水宏保です。突然ボクがベストカーに出てくることを不審に思われるかもしれません。
2017年にVitzレースに出場してから、元々レーサーになりたかったこともあってどんどんクルマにのめり込んでいく毎日。
ネッツ東京さんにお世話になって富士スピードウェイを走ったらベストカーの編集長がインタビューに来たのがきっかけで、今回出させてもらうことになりました。
あの時の編集長の「清水さん、楽しめましたか?」のひと言には棘を感じました。予選落ちした自分に上から目線で!!
でも、それほど悪い人ではないことがわかったし、毎号ベストカーを買って読んでいたこともあって、今回GT-R試乗の機会を得ました。
ゴーンさんが逮捕されてしまったけれど、こんな凄いクルマを世に送り出したことは評価されていいと思います。ではクルマに乗りながら、健康やリハビリのことを語っていきたいと思います。
ボクは気管支ぜんそくの持病があって、それを克服するためには体を鍛えなければならないと父が考え、いろいろなスポーツをするように言われました。
スケートはそのひとつで、体が小さいボクも肺が鍛えられ、だんだん体調がよくなっていきました。
しかし、高校3年生の時、アルベールビルオリンピックの選考会前日にぜんそくの発作が起き、当日はなんとか滑りましたが、4位に終わり代表になれませんでした。
発作が起きると筋力も落ち、力がまったく出なかったんです。
「なんで、俺はぜんそくなんだ」と恨みましたが、ステロイド剤を吸入することで、発作が抑えられることがわかり、体調に自信が持て、トレーニングに集中できるようになりました。
そして、集中力を高めるトレーニングなども行った結果、長野オリンピックでは金メダルを獲ることができました。
今でもぜんそく持ちでなかったなら金メダルはなかったと思っています。
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