新型ハイエースのフルモデルチェンジ情報が入ってきた。
これまで当サイトが掴んでいた話では、2020年中頃にフルモデルチェンジ…という予定であった。
それが、毎日新車ディーラーを回り新型車のニュースを取材する流通ジャーナリストの遠藤徹氏によると、「2019年、つまり今年中にもフルモデルチェンジするのでは…と話すトヨタの販売店幹部がいる」という。
なんと。今年。
しかし詳しく話を聞くと、どうやら確定情報ではないらしい。以下、遠藤氏による新型ハイエースの情報と、現行型の販売情報をお届けします。
文:遠藤徹
■衝突安全を考慮して15年目のチェンジ
商用車&ボックス型ワゴンのトップセールス車であるトヨタのハイエース&レジアスエースに世代交代、フルモデルチェンジが近い……という情報が入っている。
もっともその時期や内容までは、まだ販売店筋には正式に届いていない。
今回取材した首都圏の取り扱い店によると、「今年上半期までの新型車スケジュールには、ハイエースのモデルチェンジは組み込まれていない。ただ今年後半、フルモデルチェンジする可能性がある」とコメント。
というのは、現行モデルはフロントのノーズ部分が短く、衝突安全に弱い状態であり、早急に改良する必要があるからだ。
現行型ハイエースの登場は2004年8月。さすがにボディの基本骨格が古くなっており、刷新の必要は社内外から強く要請されている。
ちなみに現行型のさらに先代型の登場は1989年8月。15年目でのフルモデルチェンジであり、現行型が今年新型へとフルチェンジするとなると、こちらもぴったり15年目となる。
次期型はフロント部分を現行ボックス型ワゴン車のようにセミキャブタイプの鼻だしレイアウトにして衝撃吸収スペースをつくることになる。
現行シリーズはハイエースがワゴン&バン、レジアスがバンのみで、それぞれトヨペット店、ネッツ店の専売モデルとなっている。世代交代となれば両シリーズは統合され「ハイエース」に1本化されるはずである。安心パッケージの「トヨタセーフティセンス」も標準装備され、より進化したパッケージとなる。
■値引きは30万~40万円、中古車相場は高値安定
現行ハイエースのラインアップはバン、コミューター、ワゴンの3シリーズ構成となっている。
バンはロング、スーパーロング。
コミューターはスーパーロング、ワゴンはスーパーロング、ロングのボディ構成。
グレードはバンがGL、DX、コミューターはGL、DX、グランドキャビン。
ワゴンはGL、DXの7タイプ。乗車定員はバンのGLが5ドアで2/5人乗り、DXは5ドアが3/6人乗り、4ドアは3/6/9人乗り、コミューターは4ドアでGL、DXが14人乗り、グランドキャビンは10人乗り、ワゴンは4ドア10人乗り。
エンジン&トランスミッションの組み合わせは、2.8Lディーゼル&2.7Lガソリンが6AT。2Lガソリンが6ATと5MT。
最近、圧倒的な人気を集めているのはバンGLをベースにした特別仕様車の「スーパーGLダークプライムII」で、実に全体の80%の販売構成比を誇る。
内装を豪華なつくりとし、特別装備としてはLEDヘッドランプ、メッキフロントグリル、メッキバックドアガーニッシュ、4本スポークステアリングホイール、ステアリングスイッチ、フロントエアコンプッシュ式コントロールパネル、黒木目インストルメントパネルアッパー部、シフトベゼル&シフトノブ加飾、トリコットシート表皮、スライドドアスカッププレート、専用フロアマット。
バンのGLだと業務用が主でそれに適した安めのつくりと装備だが、スーパーGLダークプライムIIは遊び車としても使えるのを考慮したつくりでベース車より50万円程度高いが、これ以上の装備内容となっている。
車両本体価格は313万9560~403万2720円。購入するにあたってはこれに50万円程度の法定&法定外費用がかかる。
現行モデルが発売になってから15年以上が経過しているので、総費用の10%くらいの値引きは可能だ。
現行型のお薦めは2Lのガソリンロングあたり。4ナンバーだから車検は初回が2年で以降は1年ごととなる。費用は1回15万円程度。
コメント
コメントの使い方