またしてもランクルにプリウス!!　2022年最も盗難が多かった車名がおなじみすぎる

　ここのところ世間を騒がせているのが自動車盗難事件だ。防犯カメラやドライブレコーダーの普及が進んだことにより、ニュースやSNSなどで映像付きで紹介されることも多い。日本損害保険協会は、2022年における自動車盗難の実態調査結果を公表した。そこにはおなじみの車種の名前が並んでいた。

文／ベストカーWeb編集部、表・写真／日本損害保険協会、Adobe Stock（トビラ写真：jedi-master＠Adobe Stock）

■最も盗まれやすい車名を公表

　一般社団法人 日本損害保険協会は、24 回目となる「自動車盗難事故実態調査」を実施。これは自動車盗難防止対策の一環として、2000 年度から行っているものだ。

　そして公表された結果だが、車両本体盗難のワースト1となったのはランドクルーザーで2021年に続いて2年連続とのこと。さらに車両本体盗難全体に占める割合が、2021 年の 13.6％から2022 年は16.9％と増加しているのも深刻だ。

　2位となったのはプリウスで、これも2年連続だ。ランクルは人気の高い高級車だけにターゲットになりやすいようだが、2位のプリウスも2020年はワースト1になっており、この2車はここ数年盗難のにターゲットになっていることがわかる。

　3位はこれも人気車のアルファード。ここ3年のデータを見ると、アルファードが車両本体盗難全体に占める割合に増加傾向がみられる。

　日本損害保険協会によれば、2022 年の車両本体盗難への保険金支払件数は前年より約1 割増加したのことなので、いかに盗難被害が深刻かがわかる。

■レクサスLXの被害が増加

　データによると2022 年の車両本体盗難ワースト 10の車種合計1453 台のうち、レクサスブランドの被害は284 台と約20%を占めている。その中でもレクサスLX が156 件と最も多い。ランクルの兄弟車だけに、狙われることが多いようだ。
ます。

　2022 年の車両盗難の発生時間帯は「深夜～朝（22～9 時）」が57.1％を占め、最も多い。窃盗犯は深夜から朝にかけて薄暗い場所で窃盗に及ぶ傾向があると推測される。

　日本損害保険協会によると、普段から「バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を使用する」「防犯設備が充実した駐車場を利用する」「貴重品は車内に放置しない」など、複数の防犯対策を講じることが有効とのことだ。

　また、自宅の駐車場でも防犯カメラや防犯灯などを利用して窃盗犯が心理的・物理的に侵入しづらくすることも重要なので、みなさんもこれを機会に愛車の防犯対策を充実させて窃盗被害に備えていただきたい。

実態調査の実施概要
・調査期間：2020 年1 月1 日～2022 年12 月31 日
・調査対象：損害保険会社21 社(損保協会非会員会社を含む)
・対象事案：全国で発生した自動車の車両本体盗難事故および車上ねらい（部品盗難含む）事故で、調査期間内に自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案
※代車等費用保険金のみ支払った事案なども含まれています。

・対象事案数：2022 年・・・車両本体盗難：2,656 件、車上ねらい：971 件
2021 年・・・車両本体盗難：2,425 件、車上ねらい：931 件
2020 年・・・車両本体盗難：2,964 件、車上ねらい：1,254 件