年度初めにやってくる自動車税を前に売却を考えている人も多いハズ。一般に3月は決算のため買取価格が期待できそうでもあるが、売却相場が下がるケースがかなり多いのだ。新車市場とはかなり様子が異なるのだ。そのワケって!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
■新車は決算期が狙い目!! 一方買取市場は!?
3月と言えば言わずと知れた決算期であり、自働車ディーラーでもクルマの買い替えを検討しているユーザーで賑わう時期。また4月からの新生活のために新たにクルマが必要という人もいるため、新車だけでなく中古車の動きも活発化する。
そのため、クルマの買い替えを検討しているのであれば、3月の決算期に商談をせよというのは常套手段とも言える。
だが、実はクルマを売却する場合、3月下旬に買取店に査定をしてもらうのは実は特ではないというのをご存知だろうか?
■3月下旬に下取りは不利!? 納得のワケとは
その理由とは、買取店は“中古車の流通が活発化する3月までにクルマを集めたい”から。先ほども述べた通り、3月は新生活に向けてクルマの購入を検討する層が増えるため、ユーザーが中古車を検討し始めるタイミングではもうすでに中古車の在庫を確保しておかなければならない。
つまり裏を返せば、3月下旬ではもう多くの中古車を検討していたユーザーは4月からの新たな愛車を決めてしまっているタイミングというワケ。
ここから中古車の流通が鈍化するのが目に見えているというのに高値で買い取りをする業者はほとんどいない、ということになるのである。
もちろん新生活にあまり関係のない趣味性の高いクルマや、安定して高値で取引されている希少車などはこの範囲ではないが、一般的な実用車の場合は3月下旬の時点で売却するのは好条件が出にくいと考えて間違いない。
逆に言えば、クルマの売却をするのであれば、需要が高まる3月の前の1月~2月が、一番高値が付きやすいタイミングとなっている。
あまりに3月末ギリギリの売却だと、名義変更が3月中に完了しない可能性もあり、その場合は登録車であれば最低1か月分の自動車税がかかってしまう。
また軽自動車においては軽自動車税の月割りという概念がないため、1年分の税金をまるまる負担しなければならない点も注意が必要だろう。
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