屋根にポッキーささってる! 夢溢れる「グリコワゴン」新型はステップワゴンだ

屋根にポッキーささってる! 夢溢れる「グリコワゴン」新型はステップワゴンだ

 子どもたちみんなに笑顔を与えてくれる「グリコワゴン」。その2代目モデルのお披露目会が江崎グリコとホンダ、シバックス3社による共催で2023年3月30日、東京・原宿で行われた。その詳細をレポートしよう。

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、江崎グリコ

■初代グリコワゴンは2010年に誕生

2010年に登場した初代グリコワゴン。ベース車は200系ハイエースだが、その面影はほとんど残っていない感じだ
2010年に登場した初代グリコワゴン。ベース車は200系ハイエースだが、その面影はほとんど残っていない感じだ

 そもそもグリコワゴンは、江崎グリコの「日本中においしさと健康、そしてワクワクする笑顔をお届けしたい」という思いから2010年に誕生した。そのベース車となっていたのは200系ハイエースで、同年12月より2カ月半かけて日本全国を縦断するプロジェクトを実施した。すでに総走行距離は1000kmを超えているという。

 また、2011年の東日本大震災以降、さまざまな被災地を訪問する活動を継続しており、2021年には東日本大震災の被災地である岩手県釜石市と連携し、同市の課題のひとつとなっている朝食欠食率の改善に取り組んだ。朝食を食べることの大切さを伝えながらグリコワゴンで釜石市の全小学校9校と幼稚園およびこども園2園を訪問したという。

 これまでのグリコワゴンの活動内容と社会貢献に対して共感したというホンダとシバックスとの計3社によりコラボ活動をはじめ、新たなグリコワゴンを製作することになった。2020年春にプロジェクトの構想が持ち上がり、2021年7月に具体的に活動がスタート。構想から約3年の時を経て2代目グリコワゴンが誕生した。

 折しも2023年4月より「こども家庭庁」が発足し、社会全体で子どもの成長を後押しする機運が高まっていくなかでの船出となった。

■製作へのきっかけは佐藤琢磨選手だった

江崎グリコグループ広報部の石河壮太朗氏(写真左端)。2代目グリコワゴン製作へのきっかけとなったのは同社がサポートする佐藤琢磨選手だったと明かした
江崎グリコグループ広報部の石河壮太朗氏(写真左端)。2代目グリコワゴン製作へのきっかけとなったのは同社がサポートする佐藤琢磨選手だったと明かした

 今回、2代目グリコワゴンを作ろうというきっかけとなったのは、インディシリーズで活躍しているレーシングドライバーでホンダがサポートしている佐藤琢磨選手だったという。江崎グリコグループ広報部の石河壮太朗氏によれば、「佐藤選手には弊社もサポートを行っていまして、ホンダさんが佐藤選手の動画を製作する際に弊社の動画素材を提供したのが(2代目グリコワゴン製作の)最初のきっかけになりました」とのこと。

 2代目グリコワゴンのベース車種となったのは現行型ステップワゴンのe:HEV車。石河氏にその理由を聞くと、「全国の子どもたちにより多くのお菓子を届けるのと、子ども向けのクルマとしてファミリーが乗れるミニバンであるステップワゴンしかありませんでした。しかもハイブリッド車も選べることでほかの車種は考えられませんでしたね」とのこと。

全国から189作品が集まったデザイン案。子どもたちの発想力の豊かさがうかがえる
全国から189作品が集まったデザイン案。子どもたちの発想力の豊かさがうかがえる

 2代目グリコワゴンのデザインアイデアは全国の3歳から15歳までの子どもたちから募集し、189件のアイデアを掛け合わせて決定された。「子どもたちの自由な発想やゆたかな創造力で、街で見かけた時にワクワクする、思わず笑顔になるデザイン」になっている。

江崎グリコデザイン部の大塚夏希氏。デザインは全国の3歳から15歳までの子どもたちを対象に募集したという
江崎グリコデザイン部の大塚夏希氏。デザインは全国の3歳から15歳までの子どもたちを対象に募集したという

 江崎グリコデザイン部の大塚夏希氏は「応募作品をズラッと並べて全部見させていただきましたが、子どもたちが笑顔になるようなデザインは子どもたちしか作れないことが改めてよくわかりました」とデザインを子供たちから募集した背景について語った。

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