道路交通法が改正されたのを受け、2023年4月1日から自転車に乗る際にヘルメット装着の努力義務化がスタートした。努力義務であるため、罰則や罰金はないというのだが、自身もつい最近、自転車で派手な転倒事故を起こしたという国沢光宏氏がレポートする。
文/国沢光宏、写真/国沢光宏、ベストカーWeb編集部、AdobeStock(タイトル写真:Kirill Gorlov@AdobeStock)
■現在はヘルメットが品薄状態に
2023年4月1日から自転車乗車時のヘルメット着用努力義務が始まった。着用と義務の間に「努力」を入れたため、「せいぜい被ってくれや」くらいのユルさに感じてしまうのだろう。
4月1日も2日も街を行く自転車を見ていたら、ヘルメットを着装している人はまばら。そもそも3月下旬から自転車用ヘルメットが品薄になっており、売り切れ店続出。買おうと思っても入手できない状態。
警察は見て見ぬふりを決め込む。もちろん、見せしめ的な取り締まりは行っているが、限定的。「買えなかった。数を揃えてから着装努力義務にすればいいのに!」と言われたらそれまで。
短く見て半年くらいはこのまんまの状況が続くと思う。そこから先は警察次第といっていい。現在進行形で自転車の交通違反は取り締まりの対象ながら、ほとんどやっていないですから(泣)。
ただ今後、高校生くらいまでは学校で厳しい指導を行っていくことだろう。悪ガキ以外、着装すると思う。日本の未来を背負って立つ世代が、軽微なミスで大きなダメージを受けないですむようになるのは大いに喜ばしいこと。
自転車の事故率、乗り物のなかでダントツに高い。クルマで事故を起こしたことのない人も、自転車で転んだ経験は持っているんじゃなかろうか。
■突然の大雨に見舞われ、派手に自転車で転倒!
かくいう私も久しぶりに自転車に乗ったら、今までになかったほど派手な転倒をしちゃいました。3月29日の夜、自転車を八丈島まで運ぶため練馬の自宅から20kmほどの距離にある竹芝桟橋まで自走したところ、途中で雷が鳴るような土砂降りに遭遇。
夜の水たまりでまったく見えなかった路面のでこぼこに前輪を取られ、最もダメージ大きい転び方で左側から路面に叩きつけられた次第。
子供の頃に柔道を習っていたため、普通の転倒なら無意識で頭を上げるなど対応するけれど、落ち方が激しかったので左側頭部に大きな衝撃を受けたーーと思ったら、案外痛くなかった。
なぜかといえば、ヘルメットを着装していたからでした。久しぶりの自転車だし、八丈島で乗るのは4月に入ってから。だったらヘルメットを持って行こうと考えたのだった。今から思えば幸運です。
コメント
コメントの使い方>1978年まで原付バイクはヘルメット不要
1987年じゃないの?
1986年に「道路交通法」が改正だし。
まぁ悪くは無いのだろうけど31日の時に警察官はヘルメットと帽子両方いたけどアピールするなら義務以前からしっかりとヘルメット被っていれば良いのに。
何処かの警察署が自転車ヘルメットの装着オススメイベントをやってる記事で、警察官はキチンと被れていたが一緒にやってる芸能人かコンパニオンは「阿弥陀かぶり」になっていた。これでは効果は望めない。肝心なところで抜けている。警察ももっとしっかりせえよ。
国沢にしてはまともな記事。