レクサスが開発中のコンパクトSUVの情報。ヤリスクロスをベースに開発しているとお伝えしてきたが、急遽その方針を転換! このコンパクトSUV、いつ頃どのような姿を披露してくれるのか!?
※本稿は2023年2月のものです
文/ベストカー編集部、予想CG/ベストカー編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年3月26日号
■ヤリスクロスベースからBEV専用モデルに!?
レクサスがコンパクトSUVを開発しているという情報を、これまでに何度かお伝えしてきた。
2015年のジュネーブショーで公開した2+2シートマイクロコンセプトカー「LF-SA」から始まっている企画だけに、そろそろ市販化されていい頃。実際、これまでの情報では今年中に登場させる計画で動いているとされていた。
しかし、ベストカースクープ班は驚くべき新たな情報を入手した。ヤリスクロスをベースに開発してきたこのクルマが、急遽BEV(電気自動車)専用モデルに切り替わったというのだ。
レクサスは2030年に年間100万台のBEV販売を目指し、2035年にはグローバルで販売するすべてのクルマをBEVにするとしている。2月13日に行われたトヨタの新体制発表会でも、佐藤恒治新社長(4月1日より)が2026年をメドに新たなBEV専用プラットフォームを実用化させると発表。
また、レクサスが主導してトヨタのBEV戦略を再構築していくことも明らかにし、BEVに関して新たな局面に入ったことを鮮明にした。
2026年の実用化を目指す新たなBEV専用プラットフォームは、端的に言うと生産効率を上げ、全体のコストを低減させるもの。もちろん、それだけでなく駆動系を中心に品質を向上させるほか、さまざまなソフトウェアを組み合わせられるシステムにも進化していく。
では、このコンパクトSUVはどうなるのかというと、現行のe-TNGAで開発が進んでいる。トヨタbZ4X、レクサスRZ(2023年春登場)で使われているユニットで、ホイールベースの長さと全幅を自由に変えられるのが特徴。Bセグメントとなるこのクルマは、その最小サイズが使われることになる。
2026年を境に新たなBEV戦略が始まるトヨタ&レクサスだが、それまでの3年間、BEVの新型車がゼロというわけではない。
そもそもこの新たな戦略は、トヨタが想定していた以上に早く進んでいる世界のBEV化に対応するためのものであり、現行e-TNGAの性能自体に問題があるわけではなく、その伸び代も充分にある。このユニットを使ったBEVはこれからも登場してくるのだ。そのひとつがこのコンパクトSUVというわけだ。
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