2023年4月26日、ホンダ本社にて「ビジネスアップデート」が開催された。今後のホンダの舵取りを発表するこの場で、日本市場の電動化にも大きな発表があった。それがN-VAN EVに続くN-ONE EVの発表だった。
文:ベストカーWeb編集部/写真:編集部、ホンダ
■2025年にN-ONEベースの軽乗用EVを追加へ
ビジネスアップデートはホンダの今後の戦略を発表する大型の記者発表になるが、今回もホンダ三部敏宏社長からのプレゼンをメインに話が進んだ。GMとのEV開発でのアライアンス強化、次世代エネルギー戦略などすでに公表されている事項の説明もあったが、報道陣(と言っても自動車メディア)をあっと驚かせたのは日本市場でのBEV戦略だ。
すでに発表されているように2024年にはホンダはN-VANベースの軽貨物EVをリリースする。昨今の配送需要急増に対しても非常にインパクトを持つもので、その意味でもカーボンオフセットへの効果は絶大だろう。
そこに今回突如発表されたのが2025年の「N-ONE」ベースのEV。すでに同カテゴリーでは日産/三菱がSAKURA/eKクロスEVの市販化で一歩リードしているが、それに続く形で軽乗用BEVの登場となりそうだ。
ホンダはガソリン車のN-BOXのフルモデルチェンジも控えているものの、今回の発表では「N-ONE」ベースと明記していることからも、乗用スライドドアモデルのBEVモデル登場はしばらく先になりそうだ。
このあたりも日産/三菱との競争が期待されるが、ホンダはホンダらしいEVの切り口を提案してほしい、と思ってしまうのは自動車メディアの悲しい性だろうか……。
■2026年さらにBEV2車種を日本導入
さらに2026年には日本市場に2車種の小型BEVの投入を発表した。シルエットを見るにSUVらしい形態をしている。当然ヴェゼルなどのEV化の可能性もあるが、もしかすると中国で既に発表されている「e:Nシリーズ」の日本市場への導入の可能性もあるかもしれない。
すでに発表のあった中国生産のオデッセイの日本市場導入など、中国市場との関係性はホンダの日本市場と切っても切れないモノになっていくだろう。
ホンダはこれまでも電動化への舵取りを進めてきたが、その大きな方向性はあまり見えてこないのも事実だった。今回のビジネスアップデートで具体的な車種が出てきたことは今後の日本市場での電動化にとっても大きな転換点になるかもしれない。
繰り返しになるが「やっぱホンダだよね!!」と思わせるEVが出ることを期待したい。
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